工作 黒金星と呼ばれた男
★★★★
製作:2018年 韓国 上映時間:137分 監督:ユン・ジョンビン
1992年の実話である。北朝鮮の核開発をめぐり南北の緊張が高まる中、その実態を探る任務を帯びたパク・ソギョンは、コードネーム黒金星という工作員として北朝鮮に潜入する。そしてなんと金正日総書記と対面するのであるが、そこまでの信頼を得るために3年間に亘り事業家に扮して、北朝鮮の窓口であるリ所長と交渉を重ねてゆくのだった。
いまひとつ難しくて、話の展開や映像がよく理解出来なかったのだが、決してつまらない映画ではない。北朝鮮の風景や建物など、そして金正日のそっくりさんや、怖いほどの厳重警戒などなど、製作費と製作意欲の重さをどっしりと感じた。
ときどき拳銃が登場するものの、アクションは一切ゼロというスパイ映画である。ただ二重三重に敷きつめられた非常に厳格な北朝鮮のチェック体制に緊張感が漂うばかりだ。私が主人公ならおしっこを漏らし立てしまいそう。また韓国の大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引にも驚かされた。
暗くて重厚で難解な映画であったが、最後に同民族である北と南の友情を垣間見て、ぐっと目頭が熱くなってしまった。もしこれがアメリカ映画だったらアカデミー賞を受賞したに違いない。
評:蔵研人
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