1950年のバックトス
★★★☆
著者:北村薫
時と人のシリーズ『スキップ』、『ターン』、『リセット』で有名な北村薫の短編集ということで、タイムトラベル系の話を期待して購入してしまった。ところが残念ながら、23篇ある短編の中身はホラー、ファンタジー、ミステリ、恋愛小説から純文学まで多彩な作品で埋められているもののSFとか時間テーマものは一つもなかったのである。
また表題の『1950年のバックトス』に付されているキャッチコピーに「大切に抱えていた想いが、時空を超えて解き放たれるとき…」と記されていたのだが、単に過去の思い出を現況に重ね合わせた話であった。それでも23篇の中では、タイトルになっただけあって本作が一番面白かった。
なお収録作品を参考までに記すと次のようになる。
百物語/万華鏡/雁の便り/包丁/真夜中のダッフルコート/昔町/恐怖映画/洒落小町/凱旋/眼/秋/手を冷やす/かるかや/雪が降って来ました/百合子姫・怪奇毒吐き女/ふっくらと/大きなチョコレート/石段・大きな木の下で/アモンチラードの指輪/小正月/1950年のバックトス/林檎の香/ほたてステーキと鰻
評:蔵研人
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