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2020年10月 7日 (水)

イエスタデイ

★★★★
製作:2019年 英国 上映時間:117分 監督:ダニー・ボイル
 
 イギリスの小さな海辺の町で、シンガーソングライターのジャックは、スーパーでバイトをしながら、時々ライブ活動をしている。幼馴染みで教師をしているエリーが、マネージャー役を買ってくれていたのだが、彼の歌は誰にも振り向かれない。
 虚しくなったジャックは、そろそろ売れないライブ活動を辞めたい胸の内をエリーに打ち明けるのだった。そして自転車で帰宅途中、突然全世界に12秒間の大停電が訪れ、暗闇の中でジャックは、自転車もろともバスにはねられてしまう。

 不幸中の幸いで、ジャックは前歯を2本折っただけの状態のまま、病院のベッドで目覚めるのだった。その後退院祝いに友人たちから新しいギターをプレゼントされ、誰もが知っているビートルズの『Yesterday』を演奏するのだが…。
 それを聞いた友人たちは茫然となり、「なんて素晴らしい曲だ、いつ作ったの?」と大絶賛する。なんと彼が目覚めた世界は、ビートルズが現れていない世界だったのである。

 それを知ったジャックは、ビートルズの曲を次々に演奏し、大スターへと昇りつめてゆく。といった流れのドラマなのだが、実はかわぐちかいじのマンガ『僕はビートルズ』をパクったのではないかと思われるほどよく似ているのだ。しかし天下のユニバーサルやアカデミー監督ダニー・ボイルが、日本のメジャーでもないマンガをパクるであろうか…。まあいずれにせよその真偽は闇の中だ。

 本作はビートルズへのオマージュのような感があったのだが、どうも熱狂的なビートルズファンには不評のようである。それはビートルズの名曲に潜む「こころ」の解析にまでは踏み込まず、単なる美しい曲として紹介されているからだという。またいくらビートルズの名曲でも、レコード会社の資本力のバックアップがないと、現代の世界では通用しないと言いたげなアイロニーが練り込まれているところが気に入らない。…ということになる。

 まあ確かにそんな見方も出来るし、ジャックが家族に『Let It Be』を歌うときは、観ているほうもイライラとむかむかを禁じえなかったことも否めない。ただそこまで小難しく考えず、ビートルズの名曲に浸りながら、アメリカンドリームとラブコメを掛け合わせたコメディー映画を観ているのだ、と言い聞かせれば決して腹も立たないだろう。

評:蔵研人

 

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