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2020年10月23日 (金)

P.S.アイラブユー

★★★
製作:2007年 米国 上映時間:126分 監督:リチャード・ラグラヴェネーズ

 アイルランド元首相の娘セシリア・アハーンによる同名ベストセラー小説が原作の恋愛映画だ。また主演のホリーを個性派女優のヒラリー・スワンク、その夫ジェリーをスコットランド生まれのジェラルド・バトラーが演じている。

 若くして脳腫瘍で突然亡くなってしまったジェリー。だが最愛の夫の死が受け入れらず、絶望感に染まり続けるホリー。そんなある日、ホリーのもとに亡き夫から1通の手紙が届く。そして毎月1日になると、夫から消印のない手紙が届くのだった。ただしこの仕掛けは、幽霊でもファンタジーでもない。ただその正体は、映画を観たものの特権だ。

 監督のリチャード・ラグラベネーズは「マディソン郡の橋」の脚本家だし、美しい映像と爽快感漂うゴキゲンな音楽に彩られている。そして俳優陣もほぼ文句なし。
 ただ何か物足りないのだ。たぶん余りにもベタな恋愛映画であるのに、個性派のヒラリー・スワンクを起用したのが裏目に出たのと、ダラダラとしてメリハリのない単調なストーリーに退屈感を抱いてしまったからだろう。ある意味、毒にも薬にもならない映画なのかもしれない。

評:蔵研人

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