パラサイト 半地下の家族
★★★★
製作:2019年 韓国 上映時間:132分 監督:ポン・ジュノ
2か月前に本作を観て、すぐにレビューを書いたのだが、誤ってそれを削除してしまったようだ…。それでもすぐに気が付けば良かったのだが、2か月後に気が付いたため、あらすじの細かいところの記憶を全て失ってしまった。従って不完全なレビューとして再生せざるを得ないのが非常に残念である。
監督は『殺人の追憶』、『グエムル‐漢江の怪物-』、『母なる証明』などで知られる商業的成功と高い芸術性の双方を実現できる実力派監督のポン・ジュノである。またなんといっても本作の売りは、外国映画で初めてアカデミー作品賞を受賞したことで一挙に世界的な超・有名作品に飛躍してしまったことであろう。
ストーリーは、韓国の貧困地区にある狭くて汚い半地下のアパートに住む4人家族が、ふとした弾みでセレブの豪邸で家庭教師、運転手、家政婦として雇われ、まるで寄生虫のように入り浸るという話である。また4人が家族であることを内緒にしながら、どんどん詐欺まがいの行為をエスカレートしてゆく展開が実に面白いのだが、あまりにも調子に乗り過ぎたところで、とうとう失策を犯してしまうのである。
そしてここからストーリーは急展開し、コメディーからミステリーそしてホラーといった流れに変わってしまうのだ。そしてついにドキドキハラハラの連続となる。
この映画にはストーリーの面白さのほかに、韓国の裏社会の描写やセレブたちに対する皮肉なメッセージなどが鏤められている。その極め付きが「貧乏人の臭い」かもしれない。そしてそれらの総括が終盤の大暴走へと繋がって行く。またさらにラストのどんでん返しも実に巧みであった。
従って本来なら大絶賛したいのだが、所々にかなり無理な展開があったり、お国柄の違いからくる違和感のようなものを強烈に感じてしまったため、この程度の評価でまとめたいと思う。
評:蔵研人
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