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2020年9月26日 (土)

さくらんぼ 母ときた道

★★★★
製作:2007年 中国・日本 上映時間:107分 監督:チャン・ジャーペイ

 日中合作と言っても、音楽担当が安田芙充央であること以外は、舞台もキャストも監督も全て中国仕様だ。とにかく泣ける、久し振りに涙腺が破壊されてしまったようである。

 中国の片田舎の話である。足の悪い葛望は、知的障害を抱えている桜桃を妻にするが、なかなか子どもができない。子供が欲しい桜桃は、村に捨てられていた赤子を拾うのだが、葛望は桜桃が昼寝している間に、山向こうの町に住む夫婦に売り飛ばしてしまう。気付いた桜桃は、赤子を追いかけて山を超え町まで辿り着き、狂気に駆られたように赤子を探し回るのだった…。

 知的障害を抱えながらも、娘に無償の愛を注ぐ母親。だがさくらんぼを採ってやること以外は、なかなか上手に愛情表現が出来ない。やがて思春期を迎えた娘に疎んじられることになるのだが、それでも必死に娘を守ろうとする母の姿には、熱い涙がとどめなく落ちてくるはずである。

 良い映画だ、ほぼ満点に近い出来だが、ラストの曖昧さがいまひとつ納得できなかった。ただ何と言っても、知的障害者の母親を演じたミャオ・プゥの熱演には大喝采を送りたい。言葉も喋れない、字も知らない母親を、表情と身振りだけで完璧に演じ切ったのである。
 中国の貧しい時代、一人っ子政策の裏に綴られた家族愛が感動的で、なんとなく『初恋のきた道』と同じような匂いを感じたと思ったら、実は脚本家が同じパオ・シーであった。なるほどね…。

評:蔵研人

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