ザ・モンスター
★★★
製作:2017年 米国 上映時間:89分 監督:ブライアン・ベルティノ
母と娘が深夜に車で移動中、森の中で何物かにぶつかって車が故障してしまう。最初は狼かと思ったら、どうやら気味の悪い怪物が近くに潜んでいたのである。
すぐに携帯でレッカー車と救急車を呼ぶのだが、レッカーはすぐ来たものの、救急車のほうがなかなか到着しない。そしていつの間にか、車の下に潜って修理していたレッカーの運転手が消えている。
本作は怪物映画の常道である「その気にさせるだけで、なかなか怪物が姿を見せない」、「画面が薄暗くて、怪物の姿かたちがはっきり見えない」、「怪物に一人一人殺され、最後に主人公だけが残る」の全てを踏襲している。従って多分明るくするとチンケであろう怪物の姿も、ギリギリセーフに留まっているのであろう。
低予算のB級ホラー映画であることは間違いないのだが、母娘二人の演技だけは秀逸だ。そしてアメリカを蝕む離婚とアル中の親に巻き込まれた子供の悲哀も織り込んでいるところは、B級を凌いでいる感があった。
ただやはり脚本に難があり、前述した良い面を生かし切っておらず、ラストもいい加減で中途半端だったのが非常に惜しまれる。もしかすると「モンスター」とは、森の怪物のことではなく、役立たずの親や大人たちのことを揶揄しているのだろうか。
評:蔵研人
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