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2020年6月18日 (木)

12人の優しい日本人

★★★☆
製作:1991年 米国 上映時間:116分 監督:中原俊

 脚本が三谷幸喜と東京サンシャインボーイズと言うことで、舞台劇のような創り方になっているだろうと想像していたら、やはりその通りだった。従って舞台は一つだけの会話劇であった。
 タイトルからも連想できるが、陪審員制度をテーマにした米国映画『十二人の怒れる男』の日本版パロディーであり、陪審員として集められた12人の姿をコミカルに描いていた快作と言えよう。

 被告が若くて美しい女性で、被害者の夫が傍若無人な輩だったせいか、会議開始直後ほぼ全員一致で無罪ということになる。ところが全員が帰り始めると、余りにも呆気なかったためか、一人の男が急にもう少し話し合おうと異を唱える。そこからが議論が白熱し始めて、さらには有罪に傾く人が増え始めるのだが・・・。

 登場人物の中で私の知っている俳優は豊川悦司と林美智子だけなのだが、その他の俳優陣もなかなか個性的な演技派揃いである。最初は早く終わらせようとする人、事なかれ主義の人、議論のできない人、感情だけに走る人、空気の読めない人など、陪審員としては全く不適格な集団だった。
 ところが中盤以降は急に論理的に話が展開してゆくところがなかなか面白い。ただワンシーン作品なので、2時間近い上映時間に耐えられない人もいるかもしれないのでご注意。

評:蔵研人

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