マルティニークからの祈り
★★★☆
製作:2013年 韓国 上映時間:131分 監督:パン・ウンジン
韓国のドキュメンタリー番組で紹介された衝撃の実話だと言うのだが、かなり大袈裟に描かれているような気がした。夫の友人に依頼され、金の原石だと聞かされてフランスまで荷物を運んだ韓国の主婦ジョンヨンの話である。
彼女はオルリー空港の税関でオロオロ・キョロキョロし過ぎて怪しまれ、突然逮捕されてしまう。なんと彼女のカバンの中身は金の原石ではなく、麻薬がぎっしり詰まっていたのだった。
その後ジョンヨンは、祖国から1万2,400キロも離れたマルティニークの刑務所に送られてしまう。そしてさんざん苛められ・辱められるのだが、全く言葉が通じないため、言い訳ひとつ出来ずどうすればよいのかも分からないまま月日だけが経過してゆく。またフランスにある韓国大使館に問い合わせても、通訳の世話も裁判の手続きなども含めて何も助けてくれない。それどころかうるさがられて無視される始末。
最後は感動シーンで締めくくってあるし、なかなか出来の良い映画だと思うのだが、なにせ大使館員のいい加減さと、刑務官の苛めなどが、余りにも酷過ぎて本当なのかと疑いたくなってしまう。と言うよりも、イライラが募ってきてだんだん観るのが辛くなってしまうのだ。
また韓国のマスコミの力のなさ、そして逆にネットの炎上の凄まじさに、「正面ではダメ、裏口に回れ」的なこの国の実態を再確認した気がする。
評:蔵研人
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