蠢動
★★★
製作:2013年 日本 上映時間:102分 監督:三上康雄
何となく黒澤明を意識したような時代劇で好感が持てるのだが、何かが足りないのだ。若林豪、目黒祐樹、中原丈雄などのベテラン勢がいい味を出していたのは否めない。だがやはり黒澤映画の常連だった三船敏郎、仲代達也、志村喬などの超大物俳優が不在であることが一つ。もう一つは、クライマックスの雪上での殺陣に全く緊迫感が感じられなかったことである。やはり時代劇慣れしている若手俳優不足が原因であろうか。時代の推移とは言え、日本映画から時代劇俳優が消えつつあるのは寂しい限りである。
本作は幕府から剣法指南役という名の隠密を送り込まれた山陰小藩の悲劇を描いている。ただストーリーに深みがなく、藩の秘密を握った隠密を殺害し、その罪をある藩士に負わせるという、よくある単調なパターンだけで構成されているのが残念であった。そして全般的に暗過ぎるし、全く救いのない後味の悪さも気に入らない。
評:蔵研人
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