誰もがそれを知っている
★★★☆
製作:2018年 スペイン他 上映時間:133分 監督:アスガー・ファルハディ
意味深なタイトルであるが、ここでその意味を解説してしまうと、ネタバレになってしまうので観てのお楽しみとしておこう。主演はポスターの通り、実生活では夫婦で、共にオスカー俳優のペネロペ・クルス(ラウラ役)とハビエル・バルデム(パコ役)である。
ラウラは、妹の結婚式に出席するため、子供たちを連れて南米からスペインへ帰国する。家族や幼馴染のパコと久々に再開し、実家で賑やかな結婚披露宴が催された。だがお祝いパワー全開の中で、突然停電が起こり、気分が悪くなり寝込んでいた高校生の娘が行方不明になってしまうのである。
後日犯人から高額の身代金を要求するメッセージが届き、娘が誘拐されたことを確認する。警察に知らせると娘の命がないと脅されて、被害届を出すことも出来ないまま絶望の日々が続くのだった。
娘の誘拐という面では、確かにサスペンス作品なのだが、その犯人やその背後に潜む狙いなどを考えると、実は家族たちの後悔の念が渦巻いているヒューマンドラマとも言えるだろう。前半は複雑な家族関係を理解するのに手間取ったが、中盤から元警官による事件の謎解きがはじまり、赤裸々な人間関係が炙り出されてゆく。
なんと2時間超の長丁場であるが、それでもあと30分くらいは延長してすっきりさせて欲しかったね。まあラストシーンからは、「あとは観客が好きに想像してくださいね」という声が聞こえそうだが、あれではパコさんが踏んだり蹴ったりで気の毒すぎて後味が悪かったな。
評:蔵研人
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