チャンス商会 ~初恋を探して~
★★★★
製作:2015年 米国 上映時間:111分 監督:カン・ジェギュ
70歳の老人の最後の恋をテーマにしながら描いたヒューマンドラマ。主役はスーパーで働く頑固で不器用な独身爺さんで、ヒロイン役は向かいに住む69歳のお婆さん。はじめは勝手に爺さんの家に侵入してご飯を炊く婆さんのほうが積極的なのだが、次第に爺さんのほうもこの婆さんに惹かれてゆく。
そして背広を購入し、慣れないフレンチレストランで初デート。その後ダンス教室に行ったり、スマホを購入したりと、爺さんはだんだん色気づいてくるのだが、婆さんの娘にこれ以上母親と逢わないでくれと文句を言われる。だがそんなことには挫けずに、二人は急接近してゆくのだった。とこの辺りまでは、老いらくの恋を若者たちが茶化すようなコミカルな展開が続く。
序盤は韓国映画や香港映画にありがちな、くどいドタバタお笑いタッチが気に入らず★★の評価、途中で観るのを辞めようかと思ったくらいだ。ところが中盤になると、老人の恋がとても心温まる雰囲気に包まれ★★★☆の評価に跳ね上がる。そして終盤の「アッと驚くどんでん返し!」
そこからは急にシュールでリリカルな展開に染まって、涙涙涙の大洪水となる。もっともここで号泣するのは、人生経験豊富な年寄だけかもしれないが・・・なんと評価は急上昇の★★★★★だぁーっ!!。ということで平均をとって★★★★に落ち着いたわけである。まさに韓国映画の面目躍如だね。それだけにおバカな序盤が実に残念だった。ところが実は、本作は米国映画『やさしい嘘と贈り物』のリメイク版だったんだね。
評:蔵研人
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