時をかけたいオジさん
★★★
著者:板橋雅弘
タイトルやカバーイラストを見れば、誰でもあの名作『時をかける少女』を髣髴してしまうだろう。そして少女がオジさんに代わったパロディ版の『時かけ』なのだろうと想像するはずである。
ところがぎっちょん、主人公のオジさん西東彰比古自身がタイムリープする訳ではないのだ。タイムリープするのは、彼の初恋の人で高校時代に同級生だった時岡留子なのである。
その留子は謎の転校生として突然16歳の彰比古の前に現れ、ある事件を解決するといつの間にか消えてしまう。そして次は16歳のまま突如46歳の彰比古の前に現れるのである。
年を取らない彼女は一体何者なのか、そしてどこからどんな目的をもって現れたのであろうか。それをバラせばこの小説の旨味は半減してしまうので、ここでは秘密にしておこう。
文字が大きくてストーリー展開がテキパキしているので読み易く、あっという間に読了してしまった。また過去と現在を行ったり来たりするので、なかなか興味深かったのだが、途中から急に荒唐無稽でマンガチックな展開に染まってしまったのは筆不足かも・・・。ただラストのまとめ方だけは、そこそこ味わい深かったよね。
評:蔵研人
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