ミリオンダラーべイビー
★★★★☆
製作:2004年 米国 上映時間:133分 監督:クリント・イーストウッド
ご存知、クリント・イーストウッド監督・主演で、2005年のアカデミー作品賞を受賞した映画である。
クリント・イーストウッドの作品は、いつも素晴しいけれど、もうそろそろ主演は降りたほうがよろしい。彼の名声をこれ以上下げたくないので、今後は監督か脚本家に専念して欲しいと思うのだが・・・。
一方、2度目のアカデミー主演女優賞を獲得した、ヒラリー・スワンクの演技力とパワーは絶賛に値するだろう。役作りのボクシングの練習中、足に出来たマメが潰れて命にかかわる程悪化し、ドクターストップがかかったらしい。たがそれを振りきって、文字通り『命をかけて撮影に臨んだ』という話が伝説になっている。まさしく役者魂発揮!、プロ中のプロといってもよいだろう。
ストーリーのほうだが、途中迄は女性版ロッキーという感じで、どんどん登りつめてチャンピオンに挑戦する迄は、爽快感が一杯の楽しい映画なのである。ところが、この映画が本領発揮するのは、チャンピオン戦が終ってからなのであった。そのあとは、映画のテンポもトーンも、全く違った作品のように変貌してしまうのである。
そしてラストシーンには、いろいろ考えさせられたのだが、自分ならどうしていたかの回答が出せないまま、やるせない気分で映画館を後にした記憶が残っている。あの『ミステリック・リバー』のような後味の悪さこそ湧かなかったが、なぜか『不公平感』を拭いきれなかった。
評:蔵研人
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