眠狂四郎 勝負
★★★☆
製作:1964年日本 上映時間:83分 監督:三隅研次
全12作に及ぶ人気シリーズのきっかけとなった市川雷蔵の眠狂四郎シリーズ第2作目である。もともとは鶴田浩二主演のシリーズであったが、全3作で終了している。その5年後に雷蔵主演の新シリーズが開始されたが、三隈研次がメガホンをとった本作が大好評を得て。以後雷蔵の当たり役となったのである。
ストーリーは風采の上がらない老侍(加藤嘉)と狂四郎がある少年を介して知り合うところから始まる。実はこの真面目一徹の老侍こそ、老中にも諫言できる朝比奈という勘定奉行であった。
当然そんな彼の行動が気に入らない者も大勢いて、とうとう彼を暗殺しようする一味が現れる。それを知った狂四郎がその警護を買って出たため、今度は狂四郎自身も狙われることになるのだった。と言う他愛もない展開なのである。
従ってストーリーよりも、狂四郎と暗殺者の殺陣が興味の中心となる。ところがその武術に秀でた五人の暗殺者達には、有名俳優が一人も見当たらないため、余り迫力を感じなかったのが非常に残念だ。また御前試合をする柳生但馬守宗矩についても同様で、達人同士の真剣勝負なのにちっとも緊張感が湧かないのである。
まあそこそこ面白いし、半世紀以上経っても陳腐化していない良作であることは認めるが、狂四郎と戦う相手俳優が全員役不足だったのは否めないだろう。またもっと言えば、本シリーズの売りともいえる「お色気」も不足気味かもね(笑)。
評:蔵研人
下記のバナーをクリックしてもらえば嬉しいです(^^♪↓↓↓
↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
コメント