キャプテン・マーベル
★★★☆
製作:2019年 米国 上映時間:124分 監督:アンナ・ボーデン
新しい女性スーパーヒーローの誕生である。とにかく強いもの凄く強い。今まではスーパーマンが最強のヒーローだと思っていたのだが、もしかするとこのキャプテン・マーベルのほうが強いかもしれない。そう感じるほど強いのだが、最初から強かった訳ではない。少しずつ目覚めてゆき、ラストシーンで、完全に目覚めてパワー全開となり、100発以上のミサイルも宇宙戦艦も一瞬に破壊するほど強くなるのである。
それにしてもこのラストシーンには、充足した爽快感にうっとりと溺れてしまったくらいだ。ただ今後も同様の爽快感が得られるとは限らない。スーパーマンの例を見れば分かることだが、余りにも強過ぎて相手が存在しなくなるため、ストーリー展開が難しくなるからである。しかもキャプテン・マーベルには、スーパーマンに対するクリプトナイトのような弱点が見当たらない。完全無欠だからいよいよ難しいのだ。
今回ははじめから強かった訳ではないし、自分探しのストーリーに終始していたため、なんとかストーリーを紡ぐことが出来たのだが、今後の続編ではそれも難しくなる。だからもしかするとキャプテン・マーベル単独でのストーリー構成は、これが最初で最後になるかもしれないね。
とにかく強いこと自体は悪くはないのだが、完璧に強過ぎると起承転結の「転」が不在となり、ストーリーに変化を与えられなくなり、単調になりやすいものである。
評:蔵研人
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