アナイアレイション -全滅領域-
★★★★
製作:2018年 米国 上映時間:115分 監督:アレックス・ガーランド
監督はミステリアスなAI作品『エクス・マキナ』で一躍ポイントをあげたアレックス・ガーランドで、本作も神秘的な雰囲気が共通するミステリアスなSF映画であった。主演はナタリー・ポートマンで、元軍人の生物学者という役柄が、まさにぴったりとはまっていた。
アクションありホラーありの作品では、通常出演者の大半が男性であり、女性はひとりまたは少数という構成が多いのだが、本作は5人の女性が探検隊を構成するという非常に珍しいパターンである。ただいろいろな学者のグループなので、ナタリー・ポートマン以外の女性たちにもう少し活躍して欲しかったね。
本作では未知の生物がいろいろと登場するのだが、オープニングでの宇宙船らしき物体の墜落シーンから推測すれば、多分宇宙から訪れた未知の生物なのだろう。
その未知の物体が墜落した灯台周辺の地域は光のベールに包まれていて、シマーと呼ばれている。そしてそこではあらゆる生物の遺伝子構造が変化し、得体のしれない生物やおどろおどろしい光景に遭遇するのである。それとなくあの『エイリアン』を髣髴させられるデザインと感覚にドキドキしてしまうのだ。
この作品の主たるテーマは、単純なアクションやホラーではなく、DNAと脳の神経細胞の役割、そしてヒトが自滅に向かう心の構造といった哲学的な概念なのだろうか。そしてこれらのテーマを包括したようなラストシーンも、なかなかお洒落でみどころがあったね。
評:蔵研人
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