タクシー運転手
★★★☆
製作:2017年 韓国 上映時間:137分 監督:チャン・フン
ドイツ人記者ピーターが登場するあたりから、序盤のコミカルタッチな展開とうって変わり、急にシリアスで重いヒューマンドラマに衣替えしてしまうところが、いかにも韓国映画らしいよね・・・。
なおこの作品は、1980年5月に実際に韓国で多数の死傷者を出した『光州事件』を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を危険な事件現場まで送り届けたタクシー運転手の実話がベースになって創られた。そしてなんと韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したと言われている。
それにしても光州事件は余りにも惨過ぎる。一体どこまでが真実でどのシーンが映画としての創作なのであろうか。催涙弾やら放水などは現実的だが、無防備の国民をあそこまで無差別に銃殺したのだろうか。あれではまるでナチではないか、いやナチでも自国民にあそこまで乱暴な行動はとらなかったはずである。しかもそれほど大昔の話ではなく1980年代という最近の話なのだから、人間ほど恐ろしい生物は他に存在しないだろう。
なかなか出来の良い映画だとは思うのだが、個人的にはラストの光州タクシーのアクションシーンは余り気に入らなかった。また警察のしつこさや無差別銃殺の後味の悪さが鼻を突いて余り楽しめなかった。ただ韓国では近年このような忌まわしい事件があった、という史実だけが脳裏に刻まれた感がある。
評:蔵研人
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