カメラを止めるな!
★★★
製作:2018年 日本 上映時間:96分 監督:上田慎一郎
製作費が僅か300万円で、無名の俳優数人を配しただけの超B級映画である。ところが一部の有名芸能人が絶賛したことから、あっという間にネットで高評価が拡散してしまった。
そして当初の2館上映から、なんと全国200館超の上映となる熱狂的フィーバー現象が勃発。さらに日本アカデミー賞にもノミネートされてしまった。その結果として興行収入は30億円を超え、イギリス、フランスでの上映も決定したようである。
映画ファンとしては、良い悪いは別として、これほどの社会現象を巻き起こしたB級映画を観過ごすわけにはゆかないだろう。ということで、有無を言わさずこの作品をレンタルしてしまったのである。
私の独善だけで結論を先に言ってしまえば、「そこそこ面白いのだが、社会現象を巻き起こすほど過熱する作品かな?」と首を捻りたくなる程度の評価しか与えられないのだ。
ことに序盤の学芸会レベルの約30分間はとても鑑賞に堪えられず、何度もDVDプレイヤーを止めようかと心が揺れ動いてしまった。もしかするとそこで観るのをやめてしまった人もいるかもしれない。とは言っても、その魔の30分間さえ辛抱すれば、その退屈さの意味が解明されて面白くなってくるのだが、死ぬほど面白いという訳ではないのだ。
またゾンビが登場するのでホラーなのかと思ったら全く怖くない。この手の映画を無理矢理ジャンル分けすれば、コミカルタッチな『種明かし映画』とでも言っておこうか。
謂わば企画とアイデア勝負の映画なのだが、過去にも『サマータイム・マシン・ブルース』という、似たような作品があるので斬新的なアイデアという訳でもない。いずれにせよ好き嫌いが極端に分かれそうな映画だが、くれぐれも序盤の30分で投げ出さないこと。
評:蔵研人
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