パッセンジャー
★★★★
製作:2016年 米国 上映時間:116分 監督:モルテン・ティルドゥム
地球を出発して30年。乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号は、目的地の惑星「ホームステッド2」に向けて、延々と航行を続けていた。もちろん乗客もクルーも全員が人口冬眠ポットの中で深い眠りについている。
ところが宇宙船が突然小惑星と衝突し、その衝撃で大規模なシステムトラブルに陥ってしまう。もちろん大半のエラーは自動修復されたのだが、ただ一基の冬眠ポットだけが、冬眠状態を解除してしまうのである。
目的地まではあと90年もある。このままでは死ぬまでたった一人で、宇宙船の中で孤独と戦い続けなくてはならない。その不運な乗客は、機械系エンジニアのジム・プレストン(クリス・プラット)という男性であった。
ジムは必死で船内を探索するが、クルーたちが眠っている部屋にはパスワード無しでは入れない。そして一度解除した冬眠ポットを再度冬眠状態に戻すことも不可能だと理解する。
船内ではバーテンダーのアンドロイドだけが唯一の話し相手。それでも船内に設置してある書籍やゲームなどで気晴らししているうちに、約1年が経過してしまうのであった。だがそれらにも限界があり、とうとう絶望と孤独に耐え切れず、自殺を試みるがそれも出来なかった。
そしてとうとう冬眠ポットで眠っている美女オーロラ・レーン(ジェニファー・ローレンス)の冬眠を強制解除してしまうのだった。
この行為は一人の人間の自由と尊厳を奪うという殺人と同一の行為であろう。この作品では、極限状況でのこの行為の正当性について観客たちに問うのだが、その回答は非常に難解である。そしてそれを彼女にずっと隠し続けることが出来るのだろうか。もちろん出来るはずがないし、そうでなければこの映画が成り立たない。そしてそれを切り抜ける手段はあるのだろうか。まずは本作をご覧あれ。
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