箱入り息子の恋
★★★★
製作:2013年 日本 上映時間:117分 監督:市井昌秀
市役所勤務の健太郎は、35歳になるが彼女いない暦35年で、いまだ童貞で役所でもペイペイのままだ。そして定時にさっさと家に帰り、ペットの蛙に餌をあげテレビゲーム三昧の毎日。
こんな息子の状況を心配した両親は、子供に代わって相手の親と対面する「代理見合い」をするのだった。そこで知り合ったのが、目の不自由な娘を持つ今井夫妻だったのだが・・・。
普段無口でやる気のない健太郎が、本人同士の見合い本番の席で相手の父親に罵倒されながらも、きちっと正論で反論していくシーンからこの作品が盛り上がってくる。そして終盤の吉野家での『涙の牛丼』シーンには、きっと誰もがもらい泣きしてしまうだろう。
そこまでは実にピュアな展開に終始していたのだが、ラストに向かって健太郎が猛烈にダッシュしてゆくところから、なんと急に過激な展開にチェンジしてしまう。まるで「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を観ているような気分になってしまったが、今井家のシーンはちょっとハチャメチャ過ぎて付いてゆけなかった。
目の不自由な今井奈穂子を演じた夏帆の純な可愛らしさも光ったが、何と言っても第37回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した星野源のぎこちない雰囲気が役柄にピッタシカンカンじゃないの。さらには二人の両親役を演じた平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳の個性と存在感も評価したいね。
評:蔵研人
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