空飛ぶタイヤ
★★★☆
製作:2018年 日本 上映時間:120分 監督:本木克英
池井戸潤の原作小説は未読である。タイトルの『空飛ぶタイヤ』とはいったい何事なのかと思っていたが、実は走行中のトラックのタイヤが外れて宙を舞い、歩行者を直撃してしまったということであった。
現実には走行中のトラックのタイヤが簡単に外れることはない。この作品ではその原因がトラックを運転していた運送会社での整備不良なのか、トラックを製造したメーカーの設計ミスなのかを争う展開に終始することになる。
原作者の池井戸潤といえば、作家になる前は三菱銀行に7年間勤務したことが知られている。その影響で小説には三菱銀行や三菱重工らしき企業がよく登場する。だから彼の書いた主な小説では、数年前にTV放映された『下町ロケット』や『半沢直樹シリーズ』などが有名だ。
また彼は財閥系企業が大嫌いで、中小企業に好感を持っているようである。本作もその池井戸定石通りの展開で『下町ロケット』と似たような構成になっていた。ただ小説の発表は『下町ロケット』より本作のほうが5年も早いのである。
ストーリーはまあまあなのだが、先に『下町ロケット』を観ているため、それほどの高揚感は湧かなかった。また主演の長瀬智也の熱演は買えるものの、ディーン・フジオカは今一つ迫力不足だし、高橋一生は登場時間が短すぎる。だから何となく底の深さを感じないドラマに落ち着いてしまったのが非常に残念である。
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