狐狼の血
★★★☆
製作:2017年 日本 上映時間:126分 監督:白石和彌
原作は柚月裕子の同名小説であり、直木三十五賞や吉川英治文学新人賞の候補となり、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を獲得している。
映画のほうは実録ヤクザ映画のメッカである東映が製作している。背景は昭和63年、広島の呉原で地元の暴力団組織「尾谷組」と、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」との抗争劇を描いている。
いまさらなぜヤクザ映画なのかと思ったのだが、従来のヤクザ映画とは異なり、本作は刑事側の視点で描かれているところがユニークなのだ。またヤクザ映画とは余り縁がなさそうな役所広司と松坂桃李が主演だったことにも興味をそそられてしまった。
なにしろグロいシーンが満載で、ヤクザ以上に横暴で残虐な大上刑事の強引な捜査手法が見ものである。ただやはり役所広司のイメージや人柄ではかなり無理があり、徹底的な極悪刑事を演じることは出来なかった。
だから終盤に大上刑事の本性が明かされても、「やっぱりね」と言う程度の想定内反応しか得られないのである。だからこの役どころは役所広司ではなく、共演していたピエール瀧あたりのほうがはまり役だったかもしれないと感じたのは私だけであろうか。それにしても、女性がこの原作者だということが凄いよね。
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