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2019年1月の記事

2019年1月27日 (日)

ラバーズ・アゲイン

ラバーズ・アゲイン ★★★

製作:2017年 米国 上映時間:94分 監督:アザゼル・ジェイコブス

 それほど期待してはいなかった。ところがちょっぴり変わった視点で少しエッチで、そこそこ楽しめる大人の雰囲気が漂う映画だった。ただ・・・。

 更年期の夫婦がそれぞれ不倫しているのだが、お互いなかなか離婚を言い出せない。そしてそれぞれの相手が、「早く離婚しろ」と迫っているのだが、うっかり久し振りにキスしてしまったことから肉体関係が復活してしまうのである。
 そしてなんと愛が再燃してしまい、さらに離婚を言い出せない状況に陥ってしまうのだ。それでもお互いの不倫相手から執拗にせっつかれ、「一人息子が彼女と一緒に帰省したあとに離婚する」と言い訳をする。

 とにかくこのあたりのやり取りはとても面白く笑えたのだが、息子が登場してから急に詰まらなくなってしまった。息子の恋人は心身ともにちっとも可愛くないし、息子はイケメンだが精神的に大人になり切っていないね。
 そしてあっという間のエンディングと、予想通りのどんでん返しにやや興ざめ状態。「我慢の足りない夫婦はまた同じ過ちを繰り返すよ」とまさに皮肉たっぷり。序盤はまずまずだったのだが、終盤の締めくくりに失敗した残念な作品だったと言いたい。

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2019年1月23日 (水)

狐狼の血

★★★☆

製作:2017年 日本 上映時間:126分 監督:白石和彌

 原作は柚月裕子の同名小説であり、直木三十五賞や吉川英治文学新人賞の候補となり、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を獲得している。
 映画のほうは実録ヤクザ映画のメッカである東映が製作している。背景は昭和63年、広島の呉原で地元の暴力団組織「尾谷組」と、新勢力である広島の巨大組織五十子会系「加古村組」との抗争劇を描いている。

 いまさらなぜヤクザ映画なのかと思ったのだが、従来のヤクザ映画とは異なり、本作は刑事側の視点で描かれているところがユニークなのだ。またヤクザ映画とは余り縁がなさそうな役所広司と松坂桃李が主演だったことにも興味をそそられてしまった。

 なにしろグロいシーンが満載で、ヤクザ以上に横暴で残虐な大上刑事の強引な捜査手法が見ものである。ただやはり役所広司のイメージや人柄ではかなり無理があり、徹底的な極悪刑事を演じることは出来なかった。
 だから終盤に大上刑事の本性が明かされても、「やっぱりね」と言う程度の想定内反応しか得られないのである。だからこの役どころは役所広司ではなく、共演していたピエール瀧あたりのほうがはまり役だったかもしれないと感じたのは私だけであろうか。それにしても、女性がこの原作者だということが凄いよね。

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2019年1月19日 (土)

マチルダ 禁断の恋

★★★☆

製作:2017年 ロシア 上映時間:108分 監督:アレクセイ・ウチーチェリ

Machi
 ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と美貌のバレリーナマチルダとの、禁断の恋を描いた壮大なラブストーリーである。

 舞台は19世紀後半のロシア・サンクトペテルブルク。ロシア皇帝の皇太子であるニコライ2世(通称ニキ)は、世界的なバレリーナのマチルダに盲目の恋心を抱いてしまう。
 だが父のニコライ1世が、列車事故で急激に体調を崩し、王位継承の日が刻々と近づいてしまう。そしてヘッセン大公国の大公女アレクサンドラ・フョードロヴナとの政略結婚を迫られる。さらには外国勢力の台頭や国内の情勢が、マチルダとの恋の成就を難しくするのだった。

 それほど期待しないで観たのだが、豪華絢爛で映像も美麗で音楽は荘厳な雰囲気を漂わせており、劇場向けで見応えのある映画であった。またロシアの歴史の一端を垣間見ることも出来、サスペンス、オカルト、復讐などを盛り込んだ欲張りな作品なのだが・・・。

 ただニキの優柔不断で煮え切らない心情と、マチルダのまるでターミネーターのような執拗な追いかけが、かなりこの映画を安っぽく仕立ててしまったようだ。そしてあれだけ引っ張り続けて、あの解説だけで中途半端なまま終幕してしまったラストも、手抜きのようで非常に残念でたまらない。

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2019年1月14日 (月)

31年目の夫婦げんか

★★★

製作:2012年 米国 上映時間:100分 監督:デヴィッド・フランケル

 結婚31年目を迎えた熟年夫婦の結婚感と性を描いた作品である。これをあの仏頂面ボス・CMのトミー・リー・ジョーンズとメリル・ストリープが好演している。それにしてもメリルは流石だね。キャリャウーマンや悪女を難なくこなしたこと思うと、本作では可憐で自身のなさそうな普通の主婦を淡々と演じている。

 本作は導入部で倦怠期の夫婦をさりげなく描き、あとはほとんど性科学ドクター(スティーヴ・カレル)のカウンセリングを受ける一週間のバカンスに終始する。だから主な登場人物も夫婦とドクターのほぼ三人、そして会話の多い舞台劇のような作品である。

 結婚して約30年が過ぎ、子供たちも独立して二人だけで大きな家に住む老夫婦。寝室は別々で、夫は新聞を読み妻が朝食を作る。そして夫は妻のことは振り向かず、カバンを手にそそくさと会社に向かう。仕事が終わって家に帰っても、黙々と妻の作った夕食を食べ、ゴルフ番組を観ながらウトウトしてしまう。そして妻が片づけを終わると、二人は二階にあるそれぞれの寝室に向かうのである。

 何の問題もなく結婚生活はうまく行っていると考える夫と、何もなさ過ぎる結婚生活に危機感を募らせている妻とのすれちがい。どこの国でも同じような老後の倦怠パターンを繰り返しているのかと笑ってしまう。他人ごとではないよな、と考える老年期の観客には面白い作品かもしれない。だが若い観客たちには退屈な映画なのかもしれない。

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2019年1月 9日 (水)

ジオストーム

★★★☆

製作:2017年 米国 上映時間:109分 監督:ディーン・デヴリン

 史上最大の転変地変を描いたパニック映画だと思い込んでいたら、とんでもない勘違いであった。そのくだりを詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうのだが、天災ではなく人災だと言うことなのである。
 それもたった一人の悪人のために引き起こされたもので、全世界が壊滅というのはちょっとやり過ぎではないだろうか。だからそのくだりが気に入らず、評価もかなり下げてしまった。

 ただ映像は美麗で迫力満点のVFXには驚嘆の連続だ。さらに終盤の30分間はノンストップアクションが続き、かなり緊張し見応えがあった。そしてかなり出来過ぎではあるが、ラストには感動の涙・涙・涙。これで評価はV字回復。
 だがあれだけ大勢の人間を簡単に殺しまくる非人間性には呆れてものも言えない。とにかく評価が揺れ動く作品である。

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2019年1月 4日 (金)

キングスマン

★★★★

製作:2014年 英国 上映時間:129分 監督:マシュー・ヴォーン

 先に続編の『キングスマン:ゴールデン・サークル』のほうを観てしまったのだが、より評価の高い初回作のほうを観たくなり、本作をレンタルしたのである。
 続編では前作の説明もなくいきなりアクションシーンに突入してしまい、なんとキングスマン本部が壊滅してしまうところからはじまるのだ。これでは初めて観る人は何が何だか分からないまま序盤を振り回されてしまうではないか。まあそれでも面白かったからこの初回作を観る気になったのだから大したものである。

 続編のことはそれまでにしておくが、やはり順序だってキングスマンの生業や主役になるエグジーの生い立ちが描かれている本作を観て良かった。これで続編で謎めいていたことが全てはっきりとしてすっきりした気分である。

 本作はかつての007シリーズをさらにド派手にしたうえに荒唐無稽スパイスを振りかけ、さらにグロいアクションを練り込んだ作品と言えば判り易いだろう。
 また役者たちも主役のハリーとエグジーのキャラが立っているし、悪役を演じたサミュエル・L・ジャクソンも強烈な存在感を振りまいている。そしてラストの王女のお尻も良かったね。(笑)。。。
 本来は★★★★☆くらいつけても良いのだが、余りにも残虐性が強烈なので少し減点してしまった。

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