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2018年11月の記事

2018年11月15日 (木)

女神の見えざる手

★★★★☆

製作:2016年 米国・仏国 上映時間:132分 監督:ジョン・マッデン

 それにしても凄い映画である。久々に度肝を抜かれた思いにうずくまっている。
 映像・音楽・ストーリーのどれをとっても秀逸なのだが、何と言っても主役の敏腕ロビイスト、エリザベス・スローンの役にはまり切ったジェシカ・チャステインの熱演ぶりがハンパではなかった。極端に言えば彼女の演技力だけでも満点をつけたいくらい、凄まじい存在感とパワーに溢れ切っていた。

 話の論点は、銃乱射事件などにより罪もない大勢の人々の命が奪われる悲劇を繰り返しながら、なぜアメリカでは銃規制がなかなか進まないのかということである。そして本作では、その内実に肉薄する女性ロビイストの鬼気迫る執念を、これでもかと言わんばかりに描いてゆく。
 彼女は単なる正義感溢れるロビイストという訳ではない。それどころか平気で仲間を裏切ったり、法律ギリギリいや法を超えた盗撮・盗聴などにも手を染めている。その反動のためか、夜も眠れず興奮剤のようなものも常用しながら仕事に没頭しているのだった。

 だが出る杭は打たれるが如く、裏切った古巣のロビー会社から、不正疑惑や私生活での問題を突きつけられ、銃擁護派議員が議長を務める聴聞会で窮地に追い込まれてしまうのである。ところが追い込まれたはずの彼女が、聴聞会終了間際に最後の切り札を切る。このシーンの凄いこと凄いこと。この映画を観ているほうも思わず固まってしまうほどなのだ。
 少なくとも映画好きの人なら、絶対にこの映画を見逃してはならない。とにかく百聞は一見に如かずである。

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2018年11月10日 (土)

トレイン・ミッション

★★★☆

製作:2018年 米国、英国 上映時間:105分 監督:ジャウマ・コレット=セラ

 全編を通してほとんどが通勤列車の中の出来事で占められている。それで原題は『THE COMMUTER』(通勤者?)ということなのだが、ミステリーとアクションが強調されているため、邦題のほうがぴったりしているかもしれない。
 家族思いのマイケル(リーアム・ニーソン)は、警官を辞めて保険会社に転職して10年が経ち60歳を迎えてしまった。ところが急に上司に呼ばれて解雇されてしまうのである。

 住宅ローンは残っているし、息子は学費の高い大学に入学したばかり、一体これからどうすれば良いのだろうか・・・。失意のまま元同僚だった警官と軽く一杯やった後、いつもの通勤列車で帰宅するのだが、乗車直前に携帯電話を盗まれてしまう。そして車内では初対面の謎めいた女が話しかけてくるのだった。
 彼女はマイケルが元警官だったことを知っており、現在お金に困っていることも承知していた。そして三つのヒントを頼りに、乗客の中から大切な荷物を持った『プリン』と言う人物を捜し出せば、10万ドルを支払うと持ち掛けてくるのだった。

 はじめは冗談かと思ったのだが、マイケルが車内トイレの中で現金を受け取ってしまってしまうと、次から次へと立て続けに奇怪なことが勃発するのである。そしてここから車内でプリン探しが始まるのだが、なかなか見つからないのだ。さらに謎が謎を呼ぶような先の読めないミステリアスな展開が続き、リーアム・ニーソンお得意のアクションシーンと絡み合ってなかなか面白かった。
 ただ犯人が途中で想像出来てしまい、終盤の大きなどんでん返しもないまま、無理矢理ハッピーに終結してしまうところが、やや残念だった感がある。だが列車同様ノンストップでスピード感ある展開には好感を持てるだろう。

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2018年11月 4日 (日)

ブラックパンサー

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:134分 監督:ライアン・クーグラー

 あのマーベルコミックのヒーローなのだが、従来のヒーローものとは一味も二味も異なるキャラであり、ストーリー構成でもあった。
 舞台はアフリカであり、当然ながら登場人物のほとんどは黒人である。もちろんヒーローのブラックパンサーも、黒人でありアフリカの秘境にあるワカンダの国王なのだ。そして表向きは何もない秘境の国ワカンダの正体は、地球で一番文明の発達した超進化国なのである。それはこの国で産出される鉱石ヴィブラニウムのパワーによるものだった。

 王位継承の儀式や住民たちの服装などは原始的なのだが、超リニアモーターカーが走る超進化した街並み、超武器や超医療機器などはまるで未来の世界そのもの。なんと原始と原子がミックスしたような超奇妙な国がワカンダなのだ。
 この発想は面白いし、超派手なカーアクションも面白かったのだが、なにかしっくりこない。というよりメンタル的に馴染めなかったし、オープニングの意味も良く判らないままどんどんストーリーだけ進んで行く。
 そしてやっとオープニングの回想シーンが入り、なんとか話についてゆける様になったかな・・・。と思ったらもう終盤に突入しており、考える暇もなくハラハラドキドキのラストバトルへ突入してしまうのであった。

 さてラストシーンである。国連会議のような場所で、ワカンダ国王が悩みぬいた末に英断し発言したのが「賢きものは橋を架け、愚かなものは壁をつくる」という言葉。この言葉こそ米国トランプ大統領をはじめとして、世界的に流布した『自国だけの利益主義』に対する辛辣なメッセージと考えればよいのだろうか。

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