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2018年11月の記事

2018年11月29日 (木)

タイムトラベラー

★★

製作:2017年 米国 上映時間:89分 監督:ディエゴ・ハリヴィス

 タイムトラベルファンは弱いよね。このありふれた邦題に捕まって衝動的にレンタルしてしまった。
 原題は『CURVATURE』で湾曲とかひずみという意味で、こちらのほうが内容とマッチしているのだが、日本的な発音がしにくく馴染みのない言葉なので分かり易い邦題に置き換えたのだろう。
 しかし未来の自分自身が現在に入り込んでいるという設定なのだが、二人は遭遇することもなく、やっとラストにタイムマシンらしきものがチラリと登場するだけという、インチキ臭い邦題であった。

 まあそれでもストーリーが面白かったり、複雑なタイムパラドックスが絡み合ったり、ラストのどんでん返し等があればなんとか楽しめるのだが、全てないない尽くしで情けない。どうしてタイムトラベル映画は駄作が多いのだろうか。きっとアイデアだけで製作費をかけなくてよいため、安易に創られてしまうからなのだろうね。いつもながら詐欺に遭ったような悲しい気分に襲われてしまった。

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2018年11月25日 (日)

地球の放課後(全6巻)

著者:吉富昭仁

 奇妙なタイトルだが、なんとなくそそられるタイトルでもある。日常系終末ストーリーというジャンルだというのだが、タイムトラベルの要素も含んだSFマンガとも言えるだろう。
 突如『ファントム』と呼ばれる謎の生命体が現れて、人類のほとんどが消滅してしまう。ところが何故だか分からないまま、数学に長けた4人の少年少女だけが残される。

 従ってこの物語の登場人物は、この4人だけに絞られるということになる。そして彼等の日常生活を淡々と描いてゆく。そして退屈しのぎのように、たまにファントムが現れるだけといった流れである。
 だが回を重ねるごとに、過去の回想やタイムトラベルなどが絡んできて、少しずつ登場人物も増えてくる。そして新たなる謎を提供しながらも、かつての謎を解明するという手法を使って話を膨らませてゆくのである。

 残された4人とは、高校生の正史のほかは、やはり高校生の八重子、早苗と小学生の杏南というハーレム状態。と言っても、このマンガはある意味健康的であり、水着や入浴シーンは頻繁に描かれるものの、セックスシーンは皆無である。そのあたりの展開については、もの足りない人もいるかもしれないが、安心する人もいるだろう。

 著者の吉富昭仁は、挿絵画家としてデビューしている。従って清楚で丁寧で美しい筆力を感じるのだが、逆に言えば癖がなく特徴のない画風と言えるかもしれない。だから女の子の顔が皆同じように感じてしまうのであろうか。
 まあそこいらは好き嫌いの分かれるところかもしれないが、私自身は極端に個性化された画風よりはまだ見やすいので良しとしたい。著者の代表作は本作ではなく『EAT-MAN』、『RAY』などの横文字タイトルらしいのだが、私自身は本作以外は読んだことがないので、機会があったら他の作品も読んでみたいと思う。

 さて謎の生物ファントムは宇宙人なのか、はたまた妖怪なのか、なぜ4人だけは切り刻まれなかったのか。その疑問は第6巻で全て解明されるのだが、「コティヤール予想」とか「シュバルツシルト面」という理論は全く理解できなかった。もう少し丁寧な解説をして欲しかったかな・・・。

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2018年11月21日 (水)

マッド・ワールド

★★

製作:2018年 英国 上映時間:86分 監督:ポール・タンター

 舞台は2037年。赤子の命を15秒で奪ってしまうウイルスが世界中に蔓延。そんな終末の世界を牛耳っているのは、なんとバイオコープという大企業なのであった。そして荒れ果てた地球の中でも、その社員だけは裕福な暮らしを謳歌していたのである。
 そんな世界に不満を感じた二人の科学者がタイムマシンを開発し、2017年にタイムスリップする。そしてこの終末の原因を創ったバイオコープ社を破滅させて未来を変えようと画策する、というストーリー仕立てである。

 決してストーリー自体は悪くないし、『意識を過去に転送して肉体を再構成する』という『マトリックス』的なタイムマシン原理もなかなか興味深かったのだが・・・。なにせストーリー構成が中途半端というか、出鱈目というかよく商品化できたなと唸ってしまうのだ。
 オープニングでは、なにかこの作品自体が続編であるかのように、それまでに至る経緯が言葉だけでダラダラと説明される。だが余りにも映像展開を端折り過ぎているため、現状を良く理解出来ないままストーリーだけが進んでしまうのである。
 そしてなんとなくそれまでの経緯が、ぼんやりと見えてきたかなと思ったらもう終盤であり、なんとラストシーンは『次回につづく』といったような、尻切れトンボな終わり方であった。

 まさしく、上・中・下巻の中巻だけが発売されたような作品なのだ。または上映時間の短さから考えると、連続TVドラマの第何話なのかもしれない。だがそんな説明はどこにも記されていないし、ネット上にもそんな痕跡は見当たらないのだ。
 一体どういうつもりでこのような中途半端な作品を創ったのか、いやもっと言えば、映画配給会社が商品として発売してしまったのだろうか?その真意を知りたいものである。
 タイムトラベルファンのため、事前に中身をよく吟味しないまま、いきなり店頭でレンタルに飛びついてしまったことが悔やまれる。ただ『マトリックス』的なタイムマシン原理、という手法だけは唯一の収穫だったかもしれない。

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2018年11月15日 (木)

女神の見えざる手

★★★★☆

製作:2016年 米国・仏国 上映時間:132分 監督:ジョン・マッデン

 それにしても凄い映画である。久々に度肝を抜かれた思いにうずくまっている。
 映像・音楽・ストーリーのどれをとっても秀逸なのだが、何と言っても主役の敏腕ロビイスト、エリザベス・スローンの役にはまり切ったジェシカ・チャステインの熱演ぶりがハンパではなかった。極端に言えば彼女の演技力だけでも満点をつけたいくらい、凄まじい存在感とパワーに溢れ切っていた。

 話の論点は、銃乱射事件などにより罪もない大勢の人々の命が奪われる悲劇を繰り返しながら、なぜアメリカでは銃規制がなかなか進まないのかということである。そして本作では、その内実に肉薄する女性ロビイストの鬼気迫る執念を、これでもかと言わんばかりに描いてゆく。
 彼女は単なる正義感溢れるロビイストという訳ではない。それどころか平気で仲間を裏切ったり、法律ギリギリいや法を超えた盗撮・盗聴などにも手を染めている。その反動のためか、夜も眠れず興奮剤のようなものも常用しながら仕事に没頭しているのだった。

 だが出る杭は打たれるが如く、裏切った古巣のロビー会社から、不正疑惑や私生活での問題を突きつけられ、銃擁護派議員が議長を務める聴聞会で窮地に追い込まれてしまうのである。ところが追い込まれたはずの彼女が、聴聞会終了間際に最後の切り札を切る。このシーンの凄いこと凄いこと。この映画を観ているほうも思わず固まってしまうほどなのだ。
 少なくとも映画好きの人なら、絶対にこの映画を見逃してはならない。とにかく百聞は一見に如かずである。

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2018年11月10日 (土)

トレイン・ミッション

★★★☆

製作:2018年 米国、英国 上映時間:105分 監督:ジャウマ・コレット=セラ

 全編を通してほとんどが通勤列車の中の出来事で占められている。それで原題は『THE COMMUTER』(通勤者?)ということなのだが、ミステリーとアクションが強調されているため、邦題のほうがぴったりしているかもしれない。
 家族思いのマイケル(リーアム・ニーソン)は、警官を辞めて保険会社に転職して10年が経ち60歳を迎えてしまった。ところが急に上司に呼ばれて解雇されてしまうのである。

 住宅ローンは残っているし、息子は学費の高い大学に入学したばかり、一体これからどうすれば良いのだろうか・・・。失意のまま元同僚だった警官と軽く一杯やった後、いつもの通勤列車で帰宅するのだが、乗車直前に携帯電話を盗まれてしまう。そして車内では初対面の謎めいた女が話しかけてくるのだった。
 彼女はマイケルが元警官だったことを知っており、現在お金に困っていることも承知していた。そして三つのヒントを頼りに、乗客の中から大切な荷物を持った『プリン』と言う人物を捜し出せば、10万ドルを支払うと持ち掛けてくるのだった。

 はじめは冗談かと思ったのだが、マイケルが車内トイレの中で現金を受け取ってしまってしまうと、次から次へと立て続けに奇怪なことが勃発するのである。そしてここから車内でプリン探しが始まるのだが、なかなか見つからないのだ。さらに謎が謎を呼ぶような先の読めないミステリアスな展開が続き、リーアム・ニーソンお得意のアクションシーンと絡み合ってなかなか面白かった。
 ただ犯人が途中で想像出来てしまい、終盤の大きなどんでん返しもないまま、無理矢理ハッピーに終結してしまうところが、やや残念だった感がある。だが列車同様ノンストップでスピード感ある展開には好感を持てるだろう。

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2018年11月 4日 (日)

ブラックパンサー

★★★☆

製作:2018年 米国 上映時間:134分 監督:ライアン・クーグラー

 あのマーベルコミックのヒーローなのだが、従来のヒーローものとは一味も二味も異なるキャラであり、ストーリー構成でもあった。
 舞台はアフリカであり、当然ながら登場人物のほとんどは黒人である。もちろんヒーローのブラックパンサーも、黒人でありアフリカの秘境にあるワカンダの国王なのだ。そして表向きは何もない秘境の国ワカンダの正体は、地球で一番文明の発達した超進化国なのである。それはこの国で産出される鉱石ヴィブラニウムのパワーによるものだった。

 王位継承の儀式や住民たちの服装などは原始的なのだが、超リニアモーターカーが走る超進化した街並み、超武器や超医療機器などはまるで未来の世界そのもの。なんと原始と原子がミックスしたような超奇妙な国がワカンダなのだ。
 この発想は面白いし、超派手なカーアクションも面白かったのだが、なにかしっくりこない。というよりメンタル的に馴染めなかったし、オープニングの意味も良く判らないままどんどんストーリーだけ進んで行く。
 そしてやっとオープニングの回想シーンが入り、なんとか話についてゆける様になったかな・・・。と思ったらもう終盤に突入しており、考える暇もなくハラハラドキドキのラストバトルへ突入してしまうのであった。

 さてラストシーンである。国連会議のような場所で、ワカンダ国王が悩みぬいた末に英断し発言したのが「賢きものは橋を架け、愚かなものは壁をつくる」という言葉。この言葉こそ米国トランプ大統領をはじめとして、世界的に流布した『自国だけの利益主義』に対する辛辣なメッセージと考えればよいのだろうか。

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