キングスマン:ゴールデン・サークル
★★★☆
製作:2017年 英国 上映時間:140分 監督:マシュー・ヴォーン
本作を一言で評価すれば、『007にコミカルタッチとエグいシーンを盛り込んだスパイ映画』と言ったところか。また本作より3年前に製作された初回作のほうが、好評価を得ているようだが、この続編もそれなりに楽しめたので大きな不満は湧かなかった。
ただ映画開始直後、キングスマンの組織がいきなり壊滅してしまうのは、ぶっ飛び過ぎではないだろうか。またジュリアン・ムーアのおバカっぽい悪女も、なんとなく鼻につく。それに本物のエルトン・ジョンが、エルトン・ジョンを演じていたのは笑えるのだが、必要性に乏しいし余りにも馬鹿々々しいではないか。さらには人間ミンチに至っては、もう勘弁してよと文句を言いたくなってしまった。
と言った具合に、かなり問題点とツッコミどころ満載なのだが、それらを遥かに乗り越えてしまうパワーと面白さを併せ持っていることも確かであろう。あとはこの映画を観る人の趣味と感性の世界ではないだろうか・・・。まあそれはそれとして、本作より評価の高い初回作も是非鑑賞してみたい。ただ第三作目はもう不要かもしれないね。
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