ブレス しあわせの呼吸
★★★★
製作:2017年 英国 上映時間:118分 監督:アンディ・サーキス
映画プロデューサーのジョナサン・カベンデュッシュが、自身の両親の実話を自ら製作し映画化が実現した作品である。また「ロード・オブ・ザ・リング」「猿の惑星」シリーズで知られるイギリスの俳優アンディ・サーキスが初めて手掛けた長編映画だという。
1959年、妻・ダイアナのお腹には第一子を宿っているというのに、出張先のナイロビでポリオに感染し、首から下が動かなくなり、人工呼吸器に頼るだけの状態になってしまうロビン・・・。その後長男が生まれるのだが、絶望の淵で喘ぎ続けるロビン・・・。
だが死を覚悟しダイアナの協力を得て、無理矢理人工呼吸器をつけたまま退院してしまうのである。病院長には無理に退院しても、2週間位しか持たないと止められていた。だがなんとロビンはダイアナの必死の看護と、自ら発明した特殊車椅子のお蔭で、その後10年以上も前向きに生き延びるのである。
実を言うと難病を背負った患者のラブストーリーは、だいぶ手垢にまみれているし私自身は、この手のテーマ作品はなるべく避けていたのである。だが今回この作品を観てみる気になったのは、まずネットでの評価が高かったこと、そして実話に基づいた話だったからである。
結論はネットでの高評通り、なかなか素晴らしい作品に仕上がっていた。単なる難病ラブストーリーではなく、特殊車椅子の発明という事業も絡ませているし、難病を患いながらも前向きに明るく振る舞うロビンたちにも感動した。
また音楽も悪くないし映像も美しく、俳優たちも全力を尽くしているし、何度も感動の涙に濡れてしまった。
ただ綺麗ごとばかりが描かれている感があり偽善的な臭いがしたこと。ダイアナの実家が富豪で支援があったのか、余り生活感が感じられなかったところが少し残念であった。とは言え全般的には完成度の高い作品であり、是非一度鑑賞されることを薦めたい。
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コメント
実話に外れなしの実例通り、なかなか良い作品でしたが、美辞麗句だけを並べて、ドロドロした部分や資金面のことが描かれていないところがやや不満かもしれませんね。キャストはなかなか良かったです。
また仰る通りドイツの病院は陰気でしたが、それが当時のドイツらしい気がしました。
投稿: ケント | 2018年10月 6日 (土) 11時41分
ドイツの病院の様子には、ぞっとして凍り付きました。
それに比べて、ロビンは家族や友人たちに恵まれ、人間らしく生きられて幸せだったと思いました。
投稿: 風子 | 2018年10月 1日 (月) 14時41分