きっと、いい日が待っている
★★★★
製作:2016年 デンマーク 上映時間:119分 監督:イェスパ・W・ネルスン
本作は実話に基づいて製作されたのだが、癌に侵された母親と、頼りない叔父だけしか親族のいない13歳と10歳の兄弟が、擁護施設に預けられるところからはじまる。そこで二人は目立つ行動をとったため、いじめの標的にされたり、教員たちから体罰を受けたりするのだった。
それで施設の先輩たちからは、出来るだけ目立たず幽霊のようにしていたほうが良いと諭されるのだが…。片足が内反足で不自由ながらも、「宇宙飛行士」を夢みる弟のエルマーはなかなか環境に馴染めない。それで兄弟揃って施設を脱出するのだが、すぐにつかまって教員たちから暴行を受けるのだった。
果たしてそんな彼等に、平和で幸せな日々が訪れるのだろうか。時代背景はケネディ大統領時代の1960年代後半、場所はにコペンハーゲンの郊外にある児童養護施設である。それにしても、当時はこんな地獄のような施設が当たり前のように存在していたのだろうか。唯一の救いは、中途から入所してきた優しい女性教師だけである。
本作は実話を参考にした社会派ドラマなのだが、暴力教師、変態教師、狂気の校長などの存在、さらに刑務所のように隔離された施設など、まるでホラー映画を観ているのではと錯覚してしまうではないか。ただそんな中でも、子役たちの的確な演技と、兄弟愛を描いた脚本が見事に絡み合って、最後まで目が離せない名作に仕上がっていたと思う。
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