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2018年7月 7日 (土)

社葬

★★★☆

製作:1989年日本 上映時間:129分 監督:舛田利雄

 たたき上げの会長と二代目の社長の確執が社内派閥を生んでいる大手新聞社の取締役会。突然社長派の専務から会長解任の動議が提出される。どこかの会社にありそうな展開である。
 そのショックで倒れて、緊急入院してしまう老会長。そのまま死亡してしまうだろうと社葬の手配をするのだが、なんと堅物で会長よりずっと若い社長のほうが、芸者と同衾中になんと腹上死してしまうのである。
 この急展開によって「次期社長」を巡る派閥抗争は、さらに激烈になってゆく。皮肉なことに社葬の準備を進めながらも、亡くなった社長のことを語る者は誰もおらず、次期社長を巡る権謀術策ばかりが渦まくばかりである。

 主人公でやり手の取締役販売局長鷲尾平吉には、あの緒形拳が扮してまさにぴったりの役柄を演じている。無学で女好きだが強引な仕事振りと憎めない愛嬌の持ち主と言えば納得できるだろう。また会長の太田垣一男に扮する若山富三郎も、まさに彼以外にこの役を熟せる者はいないと言い切りたいほどのはまり役だ。そしてチョイ役だが、銀行界のドン野々村典正を演じた芦田伸介もこれまた大物そのものの雰囲気が体中から漂っていた。
 また大物ではないが、鷲尾平吉の妻を演じた吉田日出子の飄々たる演技、いや地のままのようなあの性格。夫が嘘をつこうが浮気をしようが、知っていて知らないそぶりをしているのか、全く気が付かない天然なのか、依然としてマイペースで明るい素振り。これこそ妻の鏡と言ってしまうと、世の女性たちに非難されそうだな…。

 いいねえ・・・。それにしてもこの時代の俳優層の厚さには、ほとほと脱帽したくなってしまうよね。ただ取締役会のメンバーがかなりダサいし、ドタバタなムードがこの手の作品にはそぐわない気がするのだ。趣味の問題かもしれないが、もっとシリアスに徹して欲しかったね。私的には、そのあたりが減点の対象になってしまったようだ。

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