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2018年5月30日 (水)

衝動殺人 息子よ

★★★★

製作:1979年日本 上映時間:131分 監督:木下恵介

 今から40年近く昔に製作された名作であるが、ずっと観よう観ようと思いながらも、なんとなく見逃し続けていた。それをやっとTV放映されたものの録画によって鑑賞することが叶った。ただ若山富三郎が主演であることだけはしっかり承知していたのだが、監督があの『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾歳月 』の木下恵介だったとは、この録画を観るまで分からなかった。

 ストーリーは、縁もゆかりもない行きずり殺人で一人息子を殺された父親が、悲しみと苦悩に明け暮れる日々を描いている。そして彼がその苦悩を拭い去るため、また息子の恨みを晴らすために、同じ境遇の遺族たちを訪ね歩き、被害者遺族の会を設立して彼等を保護する法律を作る運動を進めてゆく姿も描いてゆく。

 原作は『中央公論』で連載された長編ノンフィクション「衝動殺人」である。また父親役を好演した若山富三郎は、キネマ旬報主演男優賞・ブルーリボン賞・毎日映画コンクール・日本アカデミー賞などの主演男優賞を総なめした。さらにはこの映画が世論を動かして、『犯罪被害者給付金制度』の成立に貢献したとも言われている。

 身体が動かなくなるまで夫婦で全国を歩き回り、被害者の会をリードした姿はあの横田さん夫婦とも重なってしまうではないか。またかなり重いテーマで上映時間も長いのだが、回想シーンを多用して家族の情愛を描いているため、遺族たちの深い悲しみがひしひしと伝わってくるのだ。
 それにしても凄いキャストだ。若山富三郎、高峰秀子のほか、田中健、大竹しのぶ、田村高廣、中村玉緒、藤田まこと、近藤正臣、加藤剛、橋爪功、吉永小百合など主役級の俳優が惜しげもなく登場するのである。それはそれとして、いま観ても全く古臭くないところが名作の名作たる所以だろうか。

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