祈りの幕が下りる時
★★★☆
製作:2017年日本 上映時間:119分 監督:福澤克雄
原作は東野圭吾の小説であるが、あの松本清張の『砂の器』のオマージュと言えるほど、その展開と雰囲気がそっくりであった。そしてあとで知ったのだが、なんと福澤監督は2004年放映、中居正広主演の日曜劇場『砂の器』で演出をしていたと言うのだ。
さてストーリーは、主演の阿部寛演じる加賀恭一郎という刑事の身内にまつわる話なのであった。そして加賀の少年時代に失踪した母親の死と、その恋人だったと思われる男の行方と正体を追ってゆく展開に終始することになる。
途中で何となく犯人が分かるのだが、その動機が全く分からない。つまるところ本作の見どころは、被害者探しと犯人探しに加えて動機探しが絡んだ三重構造になっているところであろうか。
ただ松嶋菜々子演ずるヒロイン浅居博美が、どのようにして女優になり演出家にまで駆け上ったのか、その過程が全く描かれていないところが『砂の器』のように感動出来なかった原因かもしれない。時間が足りなかったと言えばそれまでだが、そこを上手くまとめるのが監督の仕事なのではないだろうか。
本作は長期間上映中であり、ネットでもかなり高評価である。だが私的には今一つのめり込めず、申し訳ないが日曜サスペンス劇場程度の完成度しか感じられなかった。ただ久しぶりに見た松嶋菜々子さんは、相変わらず美しく謎めいていて素晴らしかったね。
下記のバナーをクリックしてもらえば嬉しいです(^^♪↓↓↓
↓ブログ村もついでにクリックお願いします(^^♪
| 固定リンク | 0
コメント