素晴らしきかな、人生
★★★☆
製作:2016年 米国 上映時間:97分 監督:デヴィッド・フランケル
広告代理店の社長として大成功したハワードだったが、愛娘の死に遭遇して妻と離婚してしまい、仕事も投げ出してしまうのだった。だがそのために会社の業績も悪化してしまい、最大のクライアントも失いつつある状況なのである。
困り果てた社員たちが考えたのが、ハワードが呪っている『死』『時間』『愛』の天使たちを舞台俳優に演じさせることであった。
一応この作品はヒューマン・ドラマを謳っているのだが、実はファンタジー作品だった。それも最後の最後になってやっと種明かしされるというタイミングの悪さなのだ。それならそうとはじめからファンタジー仕立ての映画にしたほうがどれほど楽しめたことか・・・。
つまりスタートから約1時間は、眠たくて何度も投げ出してしまいたいほど退屈だったのである。やっと面白くなり始めたのが、ラスト30分前からという超・スロースターターなのだ。
途中で投げ出さなかったのは、超・豪華キャストたちのお陰である。なんと主演のウィル・スミスはともかくとして、エドワード・ノートン、キーラ・ナイトレイ、ナオミ・ハリス、ケイト・ウィンスレット、ヘレン・ミレンといった主役級のスター達がずらりと脇を飾っているのだから驚いてしまう。
これだけの豪華キャストなのだから、きっと面白い映画に違いない。実のところ、そうした暗示に引っ掛かってラストまでなんとか辛抱してしまったのである。
題材は悪くはないし、ラストの収束もそこそこ秀逸なのだが、なにせ脚本と構成がいま一つなのだ。それにかなり気取り過ぎたのも失敗した原因だろう。だからこそウィル・スミスは完全なミスキャストだと感じながら観ていたのだが、ラストになってやはりウィル・スミスで良かったのかもしれないと考え直す羽目になったのである。いずれにせよ、観客に対して不親切過ぎる映画と言えないだろうか・・・。
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