DESTINY 鎌倉ものがたり
★★★★☆
製作:2017年 日本 上映時間:129分 監督:山崎貴
原作は西岸良平の人気漫画『鎌倉ものがたり』である。さらには監督も同じ西岸良平原作の『ALWAYS三丁目の夕日』でメガホンをとった山崎貴なのである。従ってクオリティーの高い楽しい映画に仕上がっているはずだろうと、安心して選択できる作品と言えるだろう。
またこの作品の時代背景も『ALWAYS三丁目の夕日』と同様1960年代になっている。但し舞台はタイトルの通り鎌倉であり、ここには昔から妖怪や幽霊が住んでいると言うのだ。
その妖怪たちと共存したり戦ったりしながら、夫婦愛を貫いてゆくミステリー作家・一色正和と、その妻の心温まる愛情物語なのである。主演の一色正和に堺雅人、年の離れた妻・亜紀子には、とと姉ちゃんの高畑充希が扮して、息がピッタリの大熱演を見せてくれた。
さらに脇役陣も堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、國村隼、古田新太、薬師丸ひろ子、吉行和子、橋爪功、三浦友和と、個性豊かな豪華キャストで、一人一人が実に存在感のある見事な演技力を披露してくれるのだ。
また山崎貴監督ならではの見応えのある特撮シーンも見逃せない。邦画で妖怪たちをこれほどリアルに楽しく描いたのは本作が初めてかもしれない。もちろん邦画にありがちのチャチな特撮は全く見当たらない。
そしてクライマックスの「黄泉の国」へと渡る江ノ電・タンコロからの風景は圧巻としか言いようがない。またまるで「千と千尋」のような黄泉の国の佇まいにも酔いしれてしまうだろう。
ラブシーンは一切ない愛情物語なのだが、笑いの中に涙が溢れる夫婦愛には、ただただ感動するばかりであった。とにかくこんな夫婦役を演じられるのは、いまのところ堺雅人と高畑充希しかいないよね。それにしても、久々に素直にしみじみとした感動を味わえる作品に巡り合えて嬉しかったな・・・。
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