アントキノイノチ
★★★
製作:2011年 日本 上映時間:131分 監督:瀬々敬久
『アントキノイノチ』を何度も繰り返して口にすると、『アントニオ猪木』になるではないか。だから「元気ですか~!」って、だ洒落のつもりなのかな?それにさだまさしは、プロレスファンなのかな?などとつまらないことを考えてしまうのだ。
まあそれはそれとして、遺品整理業とはなかなか目の付け所が良いね。孤独死が急増している現代、死人の家の中を整理して残った遺品を、『お供養品』と『お不要品』に仕分けする仕事だ。そして故人の汚れた部分は切り捨てて、美しい部分だけを切り取って『お供養品』として保存するのである。
その遺品整理業で偶然知り合った長島君とゆきには、共通した心の傷があった。長島君は高校時代に目の前で親友が死ぬのを見ながら、どうすることも出来なかった。またゆきはレイプに遭い、身ごもった子供を胎ろしたというトラウマから逃れられないのだ。
この悩める男女を岡田将生と榮倉奈々が、見事な雰囲気で演じていたのが印象的である。また今ではバリバリの主役を張っているあの松坂桃李も、昔は悪役を演じていたんだと思うと不思議な気分になってしまった。
それにしてもラストの急展開はいかがなものだろうか。確かに単なるラブストーリーで締めくくらないほうが、文学的には価値が高くなるかもしれないが、少なくとも映画の中ではその必然性を全く感じなかった。そこが一番残念であり、せっかくハートフルになった気分に泥をかけられた気がするのは私だけであろうか。
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