ミスターベースボール
★★★
製作:1992年 米国 上映時間:110分 監督:フレッド・スケピシ
まるで日本の映画かと勘違いしてしまうほど、日本でのロケと日本人キャストのオンパレード。だが本作は正真正銘のハリウッド映画なのだ。
また米国映画によくある日本観の勘違いや偏見も比較的少なく(内山監督宅に鎧兜が置いてあったのはナンセンスだが・・・)嫌味がなかったので、邦画感覚で観ることが出来たかもしれないね。
主人公はニューヨーク・ヤンキースの強打者・ジャック・エリオットで、かつてワールドシリーズでMVPを獲得したこともあるのだが、最近は女遊びにうつつを抜かし、打撃のほうも目立った成績を残せない状態に陥っていた。そしてCMの降板が決まり、球団からトレード通告まで受けてしまう有様だった。またそのトレード相手の球団はメジャーではなく、なんと唯一オファーを出したのが、日本の中日ドラゴンズだけだったのである。
その後ジャックは、渋々日本に渡るのだが、日本文化や日本野球に馴染めず、メジャーのプライドと気の荒い性格だけが空回りし、チームメイトや内山監督らと何度も衝突を繰り返すのだった。そんな中で登場するのが、ジャックの唯一の理解者となるヒロ子なのだが、彼女にはなんとなく謎めいた雰囲気が漂っているのだ。
こんな調子でストーリーはテンポ良く進んでゆくのだが、ヒロ子が簡単にジャックと結ばれてしまうところが余りにも単調過ぎて必然性もないし、靴に火をつけるジョークというのもやり過ぎではないだろうか。
まあそれでも、最後まで楽しく観ることが出来たのは、内山監督を演じた高倉健の演技と存在感だったかもしれない。毒にも薬にもならないが、ごろ寝しながらいい加減に観るにはぴったりの作品かもしれないね。
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