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2017年11月の記事

2017年11月27日 (月)

ミスターベースボール

★★★

製作:1992年 米国 上映時間:110分 監督:フレッド・スケピシ

 まるで日本の映画かと勘違いしてしまうほど、日本でのロケと日本人キャストのオンパレード。だが本作は正真正銘のハリウッド映画なのだ。
 また米国映画によくある日本観の勘違いや偏見も比較的少なく(内山監督宅に鎧兜が置いてあったのはナンセンスだが・・・)嫌味がなかったので、邦画感覚で観ることが出来たかもしれないね。

 主人公はニューヨーク・ヤンキースの強打者・ジャック・エリオットで、かつてワールドシリーズでMVPを獲得したこともあるのだが、最近は女遊びにうつつを抜かし、打撃のほうも目立った成績を残せない状態に陥っていた。そしてCMの降板が決まり、球団からトレード通告まで受けてしまう有様だった。またそのトレード相手の球団はメジャーではなく、なんと唯一オファーを出したのが、日本の中日ドラゴンズだけだったのである。
 その後ジャックは、渋々日本に渡るのだが、日本文化や日本野球に馴染めず、メジャーのプライドと気の荒い性格だけが空回りし、チームメイトや内山監督らと何度も衝突を繰り返すのだった。そんな中で登場するのが、ジャックの唯一の理解者となるヒロ子なのだが、彼女にはなんとなく謎めいた雰囲気が漂っているのだ。

 こんな調子でストーリーはテンポ良く進んでゆくのだが、ヒロ子が簡単にジャックと結ばれてしまうところが余りにも単調過ぎて必然性もないし、靴に火をつけるジョークというのもやり過ぎではないだろうか。
 まあそれでも、最後まで楽しく観ることが出来たのは、内山監督を演じた高倉健の演技と存在感だったかもしれない。毒にも薬にもならないが、ごろ寝しながらいい加減に観るにはぴったりの作品かもしれないね。

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2017年11月23日 (木)

アントキノイノチ

★★★

製作:2011年 日本 上映時間:131分 監督:瀬々敬久

 『アントキノイノチ』を何度も繰り返して口にすると、『アントニオ猪木』になるではないか。だから「元気ですか~!」って、だ洒落のつもりなのかな?それにさだまさしは、プロレスファンなのかな?などとつまらないことを考えてしまうのだ。
 まあそれはそれとして、遺品整理業とはなかなか目の付け所が良いね。孤独死が急増している現代、死人の家の中を整理して残った遺品を、『お供養品』と『お不要品』に仕分けする仕事だ。そして故人の汚れた部分は切り捨てて、美しい部分だけを切り取って『お供養品』として保存するのである。

 その遺品整理業で偶然知り合った長島君とゆきには、共通した心の傷があった。長島君は高校時代に目の前で親友が死ぬのを見ながら、どうすることも出来なかった。またゆきはレイプに遭い、身ごもった子供を胎ろしたというトラウマから逃れられないのだ。
 この悩める男女を岡田将生と榮倉奈々が、見事な雰囲気で演じていたのが印象的である。また今ではバリバリの主役を張っているあの松坂桃李も、昔は悪役を演じていたんだと思うと不思議な気分になってしまった。

 それにしてもラストの急展開はいかがなものだろうか。確かに単なるラブストーリーで締めくくらないほうが、文学的には価値が高くなるかもしれないが、少なくとも映画の中ではその必然性を全く感じなかった。そこが一番残念であり、せっかくハートフルになった気分に泥をかけられた気がするのは私だけであろうか。

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2017年11月19日 (日)

タイム・リープ あしたはきのう

著者:高畑京一郎

 著者の高畑京一郎は、1993年の『クリス・クロス 混沌の魔王』で第1回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉を受賞してデビューしたのだが、本作を含めていまだに4作しか書いていないという超・遅筆作家である。本作はそんな数少ない著作の中でも代表的な作品であり、1997年には大林宣彦監督の監修で実写映画化もされている。

 さて本作はタイムトラベル系の小説だが、タイムマシンを使って時空を超えると言う方法ではなく、女子高生の危機意識による時間移動という手法を用いて時空を越えてゆく。但し同じ時間軸を二度以上経験することはなく、ランダムに時間を渡り歩くという展開なのである。
 そしてなぜそうした現象が生じてしまったのかという謎解きに、ヒロインを狙い続ける犯人の存在が絡んでくる。だからどうなる・どうなると夢中になって、一気にむさぼり読んでしまうのである。
 ことに緻密な時間論理構成による時間パズル的な手法は、発表当時には驚くほど新鮮であった。さらにSF・ミステリー・学園・恋愛を絡めたうえにテンポも良く、まさに上質の名作小説に仕上がっていると確信する。
 
 さて『タイム・トラベル』、『タイム・スリップ』、『タイム・リープ』など、時間移動方法には似たような言葉があるのだが、一体これらはどう違うのだろうか。余り自信はないのだが、次のように括ってみたのだがいかがかな・・・。
タイム・トラベルとは、タイムマシンなどを使って時空移動するオーソドックスな方法
タイム・スリップとは、地震などの突発的な災害や事故により時空移動する方法
タイム・リープとは、自分自身の能力や意識により時空移動する方法
 こんなところであろうか。

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2017年11月 6日 (月)

ビッグ・フィッシュ

★★★★

製作:2003年 米国 上映時間:125分 監督:ティム・バートン

 父と息子の愛情をファンタジー仕立てに味付けした快作であります。
 男の子にとって、子供の頃は父親が自慢の種であり、父から聞く武勇伝や父の小さい頃の話には、目を輝かせて聞き入ったものです。これは少なくとも、昭和の半ば頃までは、日米ともに共通した伝統ではなかったでしょうか。。。
 この映画での父親も1人息子に、自分の若かりし頃の話をするのですが、その話が余りにも荒唐無稽であり、何百回も同じ話を繰り返すので、とうとう息子は結婚式の日に切れてしまうのです。

 その後父親が病に伏して、べットから出られなくなるまで、父と息子の絶縁状況が続きます。
 実は父親の荒唐無稽な話は、全くのホラ話ではなく、真実を楽しく脚色していただけだという事が判かるのですが・・・。テンポも良く、ファンタジックでロマンチックで、何よりもとても心温まる、ティム・バートンらしい作品だったと思いました。

 ただ1つ気になったのは、父と息子の愛情がテーマだと思っていたはずなのに、いつの間にか人間愛が中心になってしまったことです。タイトルから想像すると、実は初めからそちらがメインテーマだったのかもしれませんがね。
 それにしても現代の日本の父親は、ただ会社のために馬車馬の如く走り廻るだけの淋しい存在になり下ってはいないでしょうか。やはり息子には、母親だけではなく、父親の存在が大きいのだということを改めて考えさせられました。

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