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2017年10月の記事

2017年10月30日 (月)

A・LI・CE

★★★

製作:1999年 日本 上映時間:85分 監督:前島健一

 製作当時は画期的なフル3DCGで創られたデジタルアニメとして絶賛された作品である。またタイムトラベル系のストーリー展開ということもあり、だいぶ以前から必死にレンタルDVDを探していたのだが、絶版になっているのか、なかなか見つからなかった。
 それで半分諦めながら駄目もとで、ネット中古書店に予約登録しておいたのだが・・・。登録して2年以上経過し予約していたこと自体を忘れていたとき、突然ネット書店から入荷案内のメールが送られてきたのである。と言うことで、嬉しくなって即購入してDVDプレイヤーに挿入することになったのである。

 ストーリーのほうは、西暦2000年に宇宙局の招待で月面旅行に向かった女子高生の林亜利寿が、スペースシャトルの爆発事故によって西暦2030年にタイムワープしてしまい、突然何者かに襲われているところからはじまる。その未来社会は、独裁者ネロとコンピューターが支配する荒廃した世界であった。だがなんとその独裁者ネロこそ、将来結婚した亜利寿が産んだ息子だったというのである。

 ここまで書けば、誰でもなんだあの『ターミネーター』の逆バージョンではないかと気が付くはずである。また基本的に膨大なスケールのバックボーン構成でなければいけないのに、登場人物の会話が貧弱だし、その数も圧倒的に少な過ぎるではないか。そのうえタイムパラドックスなどもほとんど無視しているので、タイムトラベルものとして見どころも少なかった。
 さらに一番期待していた映像さえも、プレイステーション2に毛が生えた程度なのだ。もちろん製作当時に観ていれば、あっと驚くほどの映像美だったのかもしれないが、残念ながら時代の進化には勝てるわけがないか。それにしても、う~ん・・・である。ただロボットのマリアだけは、キュートで可愛いよね。

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2017年10月25日 (水)

タイムライン

★★★

製作:2003年 米国 上映時間:116分 監督:リチャード・ドナー

 原作は『ジェラシック・パーク』のマイケル・クライトンのベストセラー小説である。クライトンの小説では、量子物理学上のタイムトラベル理論や中世フランス史についての正確な描写が書き綴られているらしい。だが時間的な制約と万人受けに縛られる映画においては、そのあたりを詳しく再現することは難しい。

 とは言いながらも、アクションシーンだけに集約してしまったのも、なんだか物足りない気がするのだ。それにいかにも悪人というレッテルを貼った人物が、二人も登場するのも子供騙しのようで気に入らない。
 またオープニングの石像の謎と種明かしは、タイムトラベルもののお約束的なループなのだが、ラストシーンを待たずとも中盤ですぐに気が付いてしまったのも残念だ。

 実はこの映画は、13年前に映画館で観て次に記したような評価をくだしている。2時間にまとめたところに無理があると感じたのは今回と同じなのだが、今回戦闘シーンやラストシーンに余り感動しなかったのは、13年前とはいえ一度観ていたからかもしれない。

(13年前のメモ)
 マイケル・クライトンの原作は何度かブックオフで買おうと思ったのですが、なかなか上下巻が揃わないまま買いそびれていました。その後映画化になると聞いて、ずっと楽しみに待っていたのですが、映画の評判は余り良くないですね。
 確かに肝心のタイムトラべル理論については、かなり省略されていたようですし、登場人物の描き方も今一物足りない気がしました。

 だいたいこのような大作を、2時間程度の粋の中で描くこと自体に無理があります。TVシリーズとして、10回位の連続ドラマにしたほうが正解だったのかもしれません。また壮大なストーリーにしては、余り製作費をかけなかったのも、中途半端な作品にしてしまった要因だと思います。
 苦言ばかり並べましたが、もちろん良い面もあります。囚われたヒロインが、わらの屋根を移動するシーンにはドキドキしましたし、火の玉投石と火矢を使った迫力ある戦闘シーンにも好感を持ちました。そして現代と過去を結ぶ感動的なラストシーンでは、思わず予期せぬ涙を落としてしまいました。

こんなところかな・・・。(-_-;)

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2017年10月20日 (金)

サイン・オブ・ゴッド

★★★☆

製作:2003年 ドイツ 上映時間:110分 監督:セバスチャン・ニーマン

 原作はアンドレアス・エシュバッハの大作『イエスのビデオ』で、早川書房から上下2巻にわたって出版されている。
 ストーリーは、イスラエルの遺跡発掘場所で、2000年前の人骨と一緒に、何とSONY製のビデオカメラの取扱説明書が発見されるところからはじまるのだ。そして一緒に残された文書から、イエス・キリストが撮影されたカメラが存在することを知るのだが、その肝心のカメラの行方が分からない。

 そのあとは、主人公たちが延々とビデオカメラを探す行動が続くのだが、カメラはなかなか見つからないどころか、謎の組織に追いかけられつかまって、殺されそうになる展開がしつこく続く。そして終盤まで散々引っ掻き回された敵が壊滅し、ビデオの映像が解明されるのはラスト直前の数秒間という、長過ぎるひっぱり具合に呆れたと、言うより腹が立ってしまった。

 ところが10年前にこの原作を読んだ時に、このブログに掲載した記事を再読しまたまた驚いたところである。なんと既にこの映画もGyaOで鑑賞済みだったのである。しかも原作を超える良い出来だと高評価しているではないか。これはどうしたわけであろう。
 つまりこの映画だけを観ると、書き切れないほど突っ込みどころ満載で、SFというよりも、ドタバタアクションに終始し、キリスト動画だけをネタにひっぱり過ぎるというがっかり映画なのだが、実は原作はもっともっと酷かったんだね。
 という訳でこの映画に不満を漏らす人は、是非原作を読んで映画の出来の良さを再評価してみよう。ととと、これは皮肉なのだろうか・・・。

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2017年10月12日 (木)

ゴースト・イン・ザ・シェル

★★★

製作:2017年 米国 上映時間:120分 監督:ルパート・サンダーズ

 原作は日本のSFマンガ「攻殻機動隊」だと言うのだが、そもそもそのマンガも読んだ事はない。ただ予告編でスカーレット・ヨハンソンのあの全裸スーツに魅了されてDVDをレンタルしてしまった。と言う不純な動機なのであります。(-_-;)

 ただヨハンソンのアクションと作品の世界観には共鳴できたのだが、はっきり言って、あの香港のような暗い舞台と深味の感じられないストーリーには消化不良を引き起こしてしまった。
 またなぜかただひとり日本語で喋るビートたけしの聞き取り難い声と、場違いなキャスト感もマイナス要素ではなかったか。それにしても、こんなマンガ作品にもかなりの製作費をつぎ込む米国人のオタク魂には脱帽するしかないね。

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2017年10月 6日 (金)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

★★★★

製作:2016年 日本 上映時間:110分 監督:三木孝浩

 長ったらしいが、なにげにタイムトラベル系のストーリーを彷彿させられるタイトルである。原作は七月隆文のファンタジー小説なのだが、タイムトラベルものに敏感な私にしては、うかつにもまだ未購読・未読であった。
 ただタイムトラベルものと言っても、タイムマシンなどで過去と現在を行き来すると言うような展開ではなく、時間が逆行する男女のラブストーリーというユニークな設定なのだ。

 こうしたお話は、余り詳しく紹介するとネタバレになって感動が薄れてしまうため、レビューを書くのはなかなか難しい。もっとも韓流ドラマにはよく似た話がありそうなのだが、邦画としては珍しい展開である。
 それにしても、主人公の福士蒼汰と小松菜奈はなかなかいい雰囲気で、びったしカンカンの配役だったね。だから荒唐無稽なストーリーにも拘らず、かなり共鳴してしまい涙が止まらなかった。とにかく切ないラブファンタジーである。

 ただやはり時間の逆行という現象にはなかなか馴染めず、なんとなくしっくりこなかったのだが、ラストの逆行シーンでやっとそれを体感したような気がした。ここでまた涙・涙・涙となる。近いうちに是非、原作の小説を読んでみたいものである。

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