湯を沸かすほどの熱い愛
★★★☆
製作:2016年 日本 上映時間:125分 監督:中野量太
夫の一浩(オダギリジョー)が急に蒸発し1年間、妻の双葉(宮沢りえ)は仕事に出て、娘の安澄(杉咲花)は、いじめに遭いながらも登校を続け二人で頑張ってきた。ところがある日、いつも元気な双葉がパート先でばったり倒れてしまう。そして精密検査の結果は、なんと全身にガンが転移し、余命3か月だと告知されてしまうのである。
このままでは死に切れない双葉は、探偵を使って一浩の行方を調べあげる。そして彼の住むアパートに乗り込むのだった。なんと彼と同棲していた女は、幼い娘を残したまま蒸発していた。そんなこともあり、一浩はその日のうちに家に戻ることになるのだが、女が残していった娘も一緒であった。そして翌日から1年間休業中だった銭湯は、再開店することになるのだった。
少女たちの演技は素晴らしいし、第40回日本アカデミー賞の「主演女優賞」を受賞した宮沢りえの演技力もりっぱであったが、見方によっては女優さんたちの演技に支えられた作品とも言えるだろう。まあ好みの問題かもしれないが、僕的には本作の脚本や演出には疑問符をつけたい。それは全体的にご都合主義的な展開と荒唐無稽な発想が、女優さんたちの熱演とぴったり絡まないからかもしれない。
その最たる証がおちゃらけともとれるラストシーンであることは否めない。こうした社会派作品を創る場合は、もっと真面目に誠実に創って欲しかったね。
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