鴨川ホルモー
★★★
製作:2009年日本 上映時間:113分 監督:本木克英
タイトルも意味不明だが、内容はさらに訳の判らんお話である。ジャンルとしては、コメディーであり、ファンタジーであり、青春・恋愛ものと言っても良いというか、どうでも良いと言ったほうが良いのやら…。とにかく出鱈目で中途半端な映画である。
実はこの映画の原作は、実在の事物や日常の中に奇想天外な非日常性を持ち込むファンタジー小説家「万城目学」のデビュー小説なのだ。また本作は実在する京都大学を舞台に、式神を用いた戦いを描いた物語で、大ヒットとなった『鹿男あをによし』の原形になった作品と言えるだろう。
キャストは主演の山田孝之をはじめ、濱田岳、栗山千明、芦名星など、製作当時は新鮮味溢れて実力のある若手俳優たちが終結しているのだが、いまひとつ彼等の魅力を十分に発揮できていない気がする。ことに栗山千明に光が当てられるのが遅過ぎた感があり、もっと大袈裟に覚醒させてもよかった気がする。またその後の彼女の扱いについても、いまひとつもの足りなかったね。そのあたりも中途半端の原因かもしれない。
ただし一方で、荒川良々と石橋蓮司の存在が、この作品の世界観に大いに貢献したと思う。もし彼等が不在だったら、前半の退屈さを中盤まで引っ張ることが出来なかったのではないだろうか。
結局最後まで観ても、ホルモーの意味や世界観を理解することが出来なかった。さらには肝心のオニ(式神)たちの造型にも、いまひとつ共鳴できなかったのも残念なる所以である。
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