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2017年4月14日 (金)

ツレがうつになりまして。

★★★★

製作:2011年日本 上映時間:121分 監督:佐々部清

 原作は細川貂々のベストセラーコミックエッセイなのだが、まだ未読でそれほど興味も湧かなかった。だが意外といっては失礼だが、本作を観たら、原作のほうも読んでみたくなってしまったから不思議である。
 それはもしかすると、主演の宮崎あおいと堺雅人が、とても感じの良い演技をしていたからかもしれない。本作では『うつ』という重いテーマを扱っているのだが、原作のマンガタッチ同様、主役二人の軽いタッチワークが、安らぎと爽快感を呼び、ふんわりとした雰囲気に包まれてしまった。

 また床屋をしている父親(大杉漣)と母親(余貴美子)も愛情に溢れていたし、なんとまあ愛情いっぱいの家族たちなのだろうと羨ましくなってしまう。それにしても、こんな可愛い宮崎あおいを観たのも初めてだ。ある意味で彼女にとっての「はまり役」だったのかもしれないね。こんなに優しくて可愛くて、かつ稼いでくれる嫁がいたら絶対誰も離さないよね。
 それとあのイグアナくん、よく人間に慣れていたし、存在感も大したものである。下手な役者よりもかなりサマになっていたのではないだろうか。

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