かげろう
★★★★
製作:2003年 フランス 上映時間:95分 監督:アンドレ・テシネ
銀座和光の近くにある『銀座シネスイッチ』というミニシアターを知っていますか? ここは昔『銀座文化劇場』というダサイ名前の映画館だったのですが、1997年にリニューアルして二館併合となり、女性がよく集るお洒落な映画館になりました。
もう10年以上前の話ですが、当時ずっと気になっていた『かげろう』という映画を観に行ったのですが、観客の9割以上が女性という宝塚状況にびっくりしました。ほとんどの人が女性同士か女1人であり、カップルさえも見当たらないのです。
そんな雰囲気ですから、おじさん1匹のボクはとても恥ずかしく、開場までは居場所がなくて隅っこのほうで小さくなって佇んでいました。
さてやっと上映となり、第2次大戦中、ドイツ軍に追われて、パリから田舎へと逃げて行く若い未亡人と2人の子供たち・・・。敵の空襲や野宿の恐怖、そして空腹と戦いながらも、子供達を守ってゆこうとする気強いヒロインですが、やはり内心は心細さと不安で一杯なのでした。
空襲のときに、若干17才ですが野生的で逞しい青年に、息子を助けられます。初めのうちは不信感を抱きながらも、いろいろ助けられているうちに、2人は互いに惹かれあってゆくのでした。
ここらあたりのストーリー展開は、なかなかワクワクとさせられ、青年のミステリアスな存在感にも惹きこまれてゆきます。ただ終盤からラストにかけての急展開には、かなり納得し難いところがあったのが気掛かりでした。
もしかすると、興行時間の関係で、フィルム編集の際に、大幅にカットされてしまったのではないかと思いました。せっかく中盤まではとても心地よい流れだったので、非常に残念に感じたのはボクだけでしょうか・・・。
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