PARKS パークス
★★★☆
製作:2016年 日本 上映時間:118分 監督:瀬田なつき
東京都下にある『井の頭公園』開園100周年を記念してつくられた映画だという。従って舞台のほとんどは井の頭公園と吉祥寺の駅前が中心となる。
それにしても井の頭公園の桜は見応えがある。また武蔵野の緑に囲まれたこの公園が、こんなにも美しかったのかと再認識してしまった。
主な登場人物は、吉祥寺で一人暮らしをしているが留年寸前の大学生の純(橋本愛)。50年前に純と同じアパートの部屋に住んでいた亡父の恋人だった佐知子という女性を捜している高校生ハル(永野芽郁)。その佐知子の孫トキオ(染谷将太)の三人である。
前半は井の頭公園の中を走り回るシーンがほとんどで、ストーリー性は余り感じられず、なんとなくドキュメンタリー風に進んでゆく。だから井の頭公園に愛着のない人には少し退屈かもしれない。
テーマはハルの亡父と佐知子の恋愛の行方と、亡父が佐知子のために創った美しい歌である。その歌は佐知子の遺品の中にあったオープンリールテープに録音されていたのだが、劣化のため途中からよく聞こえなくなっていた。この歌を最後まで復元して現代に蘇らそうと、先の三人が奔走するのである。
昭和ノスタルジーの漂う、ややファンタジックなドラマであり、ハルの正体もはっきりせずミステリアスな雰囲気もあった。ただ焦点が定まり切らず、夢と現実の境界線がぼやけすぎて中途半端な気分になったのは私だけではないだろう。映像は素晴らしかったのだが、脚本にもう一捻り欲しかったね。
ただ橋本愛は相変わらずの美人さんだし、永野芽郁のイモ姉ちゃん的可愛らしさは天下一品。そして芸達者な染谷将太の加藤茶風ラップが、実に味わい深かった。そして井の頭公園の自然が実に素晴らしく、道行く人々がその中にスッポリと納まっていたよね。
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