時間離脱者
★★★☆
製作:2016年 韓国 上映時間:107分 監督:クァク・ジェヨン
メガホンをとったのは『ラブストーリー』、『猟奇的な彼女』、『僕の彼女はサイボーグ』などで知られるクァク・ジェヨン監督であり、同監督としては2年振りの最新作である。ジャンル分けの難しい作品だが、大まかに括れば「ファンタジックスリラー」と言ったところであろうか。
1983年1月1日と32年後の2015年1月1日の同時刻、同じ場所で同じように犯人から致命傷を受け、同じ病院に運ばれ、奇跡的に命を取り留めた二人の男性の物語である。
過去の男は高校教師のジファンであり、未来の男のほうは刑事のゴヌであった。そしてその日から、ジファンは32年後のゴヌになった夢を見るのだが、ゴヌのほうも32年前のジファンになった夢を見るのである。
こうして32年の時を隔てて、二人の話がパラレルに進行してゆくのだが、なんとさらに不思議なことに二人の彼女が全く瓜二つで、共に殺されてしまう運命なのであった。過去は回避できないものの、未来は何とかこの不幸な運命を回避しようと二人は協力することになるのだが、果たして運命を変えることが出来るのであろうか。
実に練り込まれた複雑な脚本であり、出演者もチョ・ジョンソク、イム・スジョン、イ・ジヌクら韓国を代表する演技派俳優が集結している。ただ犯人が意外過ぎて因果関係に乏しく共感が得られないことと、まるでジェイソンやターミネーターのように不死身でしつこいところがかなり興ざめであった。このあたりの詰めが今一つ雑だったことが非常に残念であり、もったいないと思ったのは私だけであろうか。
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