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2016年12月13日 (火)

南九州への旅

 実は今年の4月に南九州ツアー旅行を申し込んでいたのだが、例の熊本大地震が勃発したため、直前になってキャンセルしてしまった。その後しばらくツアー旅行は控えていたのだが、やはり南九州へ思いが覚めなかったのか、再度南九州ツアーを申し込んでしまった。

 今回の特徴は二泊三日であるが、非常にゆったりとした日程であることである。まず羽田空港の出発が12時であり、1泊目・2泊目のホテル到着が午後4時頃で翌朝の出発も午前9時30分という破格のゆったり度合なのだ。
 いまだかつてこれほどゆったりとしたツアーに参加したことがない。年を取るに従い、こうしたゆったり加減は非常にありがたい。ところがなぜかこうしたゆったりツアーはほとんど企画されていないのである。

 一体なぜであろうか、見学先をひとつやめるだけだし、費用も手間も減少して旅行会社にとってもメリットがあると思うのだが・・・。それに団塊の世代が仕事を辞めてツアーに参加する割合が増えているのだから、ゆったりツアーのほうが人気を得られるはずである。少なくとも平日だけに実行するツアー位は、もっとこうしたゆったりツアーを組んでもらいたい。

 さて前置きが長くなってしまったが、ゆったりツアーだからと言って、決して見学先が少なかった訳ではない。そこそこ充実していたし、見学先の選択も良かったため、記憶に残る満足できる旅であった。

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 初日は宮崎空港からバスで『青島』へ向かい「鬼の洗濯板」を横目に眺めながら青島神社まで自由散策をした。「鬼の洗濯板」とは、青島をとりまく波状岩のことで、中新世後期(約700万年前位)に、海中で出来た水成岩(固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層)が隆起し、長い間に波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なったものである。昔別のツアーでこの近くを、バスの中から眺めたことはあるのだが、実際に「鬼の洗濯板」の上を歩いたのは生まれて初めてである。実に壮観で摩訶不思議な雰囲気を味わうことが出来た。

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 一泊目は宮崎市の東岸に位置する超高層Sランクホテルの『シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート』である。なにしろ敷地も広いが部屋も50㎡以上のゆったりスペースで、ちょっとした大名気分を味わうことが出来た。また食事のビュッフェも、ある程度満足できるレベルである。
 さらにホテルの敷地内に併設されている「月読」という大浴場も、なかなか良い雰囲気を醸し出しているのだが、なにせ延々と続く渡り廊下の距離が長いのには辟易してしまった。従って部屋に備え付けの薄いスリッパで行くと、足裏が痛くなってしまうので、必ず自分の靴を履いて出かけたほうがよい。(風呂場の入口に鍵付きの靴ロッカー有り)

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 二日目は『綾の照葉大吊橋』という宮崎県東諸県郡綾町の本庄川に架かる吊り橋を訪れた。この吊り橋は、長さ250.0m、高さ142.0mの歩行者専用の鋼製の長経間2ヒンジ補剛吊り橋であり、その高さは歩行者専用の吊り橋としては日本で2番目だという。
 またこの吊り橋は、1984年3月28日に観光用として架橋されたが、2010年10月より老朽化のため、総事業費約3億2000万円をかけて架け替え工事に着工し、1年後に開通している。
 私は高い所と揺れるものは余り好きではないため、途中で戻ってきたが、数年前に訪れた十津川に架かる『谷瀬の吊り橋』ほどは大揺れしなかったので助かった。

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 さてこのあと、「黒霧島」などのブランド焼酎を製造する霧島酒造で工場見学した後、敷地向かいにあるファクトリーガーデカンにてランチを食べた。なおこの場所で焼酎を造っているわけは、薩摩芋が採れるということに加えて、都城盆地の地下岩盤の割れ目から噴き出す清らかな天然水「霧島裂罅水」があるからだと言われている。

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 膨れた腹をこなすためでもないが、お次の見学は庄内川上流に位置し、幅40m、高さ18mにも及ぶ大滝である『関之尾の滝』だ。ここにも吊り橋が架かっているが、そこから観る滝の全容は圧巻でまさにミニナイヤガラといった迫力を感じた。
 さらに滝沿いの小路を登って滝の上流に辿り着くと、そこは世界有数の甌穴(小石や水流で川床の岩盤が削られたもの)があり、国の天然記念物に指定されているという。長い歳月をかけてできた大小さまざまな深い窪み(甌穴)が、溶結凝灰岩の河床に刻み込まれている風景は、まさに雄大な大自然の美しさを誇っているかのようであった。

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 この日の観光はここでお終いで、観光バスは早めに霧島温泉にある『霧島国際ホテル』へと向かった。このホテルは少し古い建物で、Aクラスという触れ込みは少し甘過ぎる気がした。ただ前日泊まったシェラトンと比較してしまっては、余りにも酷かもしれない。しかし温泉だけはシェラトンよりずっと素晴らしいとだけ言っておこうか。それほど昔ながらの大ローマ風呂は圧巻である。

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 さあいよいよ最終日。三日間なんてまるで風の如く過ぎ去ってしまったようだ。この日は3日間の中では一番見学先が多い。
 まずはホテルの近くにある『霧島神宮』を参拝。ここは高千穂峰に対する山岳信仰から始まった神社で、大鳥居と境内に湧出している温泉がなかなか印象的である。またかの坂本龍馬が妻・おりょうと新婚旅行中にここへお参りに行って1泊していると言う。

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 さて九州と言えば黒豚と黒酢。その黒酢で有名なのが霧島市福山町だ。この町でも大手黒酢製造業者が『黒酢本舗 桷志田』である。そもそも黒酢とは、麹と硬度30度の軟水をかめ壷に仕込み、1年かけて発酵させ、その後3年間熟成させたお酢なのだ。
 それで町のあちらこちらに「かめ壷」が目立っていたが、この『黒酢本舗 桷志田』の敷地には唸るほどの「かめ壷」が並んでいるではないか。そうこうしているうちに早速ランチの時間である。なんと『黒酢本舗 桷志田』にある黒酢レストランでの黒酢料理が思いのほか美味であったのが忘れられない。

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 腹も膨れて、ついに本ツアーのメインエベント、いよいよ桜島観光である。まず『桜島・有村溶岩展望所から、迫力満点の桜島の景色を眺めて満悦する。さらに桜島港からバスごとフェリーに乗って鹿児島港に向かうのだが、船の上から望む桜島もなかなか趣があった。

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 そしてバスは鹿児島駅前から西郷隆盛像や鹿児島城址を経て、かつて島津光久の別邸であった『仙巌園』へとたどり着く。ここは桜島を築山に、鹿児島湾を池に見立てた素晴らしい景色と広大な庭園が特徴で、1958年(昭和33年)に国の名勝に指定されている。
 また幕末には第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場を建設するなどの近代化事業を起こしている。さらに1857年(安政4年)には、園内の石灯籠にガス管をつないで点火させ灯火として用いたことから、日本のガス灯発祥におけるルーツの一つとしても挙げられている。
 かなり広い敷地であるが、一時間程度かけてゆっくりと紅葉の中を散策できたことが嬉しい。なおここは2015年7月5日、「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に決定されている。

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 さあそろそろ旅は最後のほうに近づき始めた。今度は『蒲生の大楠』である。これは、鹿児島県姶良市蒲生町上久徳の蒲生八幡神社境内にあるクスノキの巨木であり、国の特別天然記念物に指定されている。
 なんと高さ約30メートル、幹周は24.2メートルで、根回り33.5メートル、幹の中には広さ約13平方メートルの空洞があり、樹齢は約1500年と推定されているのだ。とにかくびっくりするほど大きい、それにしてもこの神社にある木々はみな巨木である。

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 バスは帰路の鹿児島空港へと向かう。これで終わりかと思ったら、もうひとつあった。鹿児島空港近くにある『こうじ蔵GEN』である。こうじ工場見学なのかと思ったら、ほとんどお土産やといった感があった。どうでも良い場所のような気がしたが、鹿児島空港での出発時刻が20時30分と遅いので、時間潰しのような存在なのかもしれない。ここを出るときには、あたりはもう真っ暗闇に変貌していた。
 まあそれはそれとして、鹿児島空港で鹿児島ラーメンをすすり、定刻通り無事帰路に就くことになった。さよなら南九州、さよなら鹿児島、お疲れ様でした。

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