君の名は。
★★★★☆
製作:2016年 日本 上映時間:107分 監督:新海誠
ほとんど予備知識なしでこのアニメを観た。単なる学園ラブコメかと思っていた。それではじめは敬遠していたのだが、「10日間で動員290万人、興収38億円を突破」という凄まじい人気で、連日マスコミが騒ぎ立てると言う異常事態が勃発。
その超人気に煽られて、とうとう私も重い腰を上げることになってしまった。通常はジブリ作品以外のアニメなら、観客はオタク風の若者が多いのだが、なんと本作に限ってはかなり年配の観客が多いではないか。これも私同様マスコミの報道に煽られて、ゾロゾロとやってきた人達なのであろう。
それにしても8月に公開されてから、既に3か月目になるというのに、まだまだ空席が少ない状況なのだ。一体どこまで興行収入が伸びてゆくのだろうか。
高校生の男女の心と体が入れ替わるという、大林宣彦監督による『転校生』のような展開なのだが、彼等はお互いに見知らぬ者同士、というところが『君の名は』の君の名はたる所以なのである。そして男子は東京で女子のほうは田舎町に住んでいるという設定だ。
さらにはこの田舎町に、東日本大震災を彷彿させる大災害が突然勃発し、町は壊滅状態となってしまうのである。だがこの大災害が起きたのは3年前であった。と言うことは、二人の入れ替わりに3年間の時間がねじれていたのである。だから二人が逢おうとしても。絶対に逢えないのだった。過ぎた過去はもう取り戻せないのか。だが唯一取り戻せるパワースポットのような場所が存在していたのだ。
人物は普通のアニメなのだが、CGを駆使した背景が実に美しい。そしてこの意外な展開にも驚かされ、ちっぽけな学園ドラマが、一挙にスケールの大きな宇宙的なファンタジーと化してしまうのである。人によっては少し戸惑うかもしれない。だからリピーターが多いのだろう。まあそれはそれとして、この映画をより詳しく理解したい人には、新海誠監督の著した同名の小説があるので、そちらのほうも読んでみようではないか。
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