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2016年10月10日 (月)

タイムトラベラーK

著者:本木治

 「人生どこからやり直す」というサブタイトルで、どうやら過去に何度もタイムスリップして人生をやり直すという『リプレイ』のような小説のようだ。そう聞いてタイムトラベルファンの私は、どうしてもこの小説を読みたくなってしまった。  ところがなぜか現在アマゾンでは扱っていないのである。それに出版元が文芸社なので、半分自費出版のような扱いなのだろうか。
 そんな疑問を感じつつも半ば諦めていたのだが、ひょんなことからセブンイレブンのネットショップで購入できることが分かった。それで早速購入したのだが、なんと100ページにも満たない超薄い文庫本だった。従って超遅読者の私でも、あっという間に読破してしまったのである。

 本作の目次を見ると次のような構成になっている。
Ⅰ.序
Ⅱ.ナオコ
Ⅲ.マサコ
Ⅳ.ナオコとマサコ
Ⅴ.マサコ

 この中の序章は、まさに著者自身のことを書き綴っているようである。そしてその後のタイムトラベルは、著者の願望なのだろう。
 著者は貧しい家に生まれ育ったが、ハンサムで頭脳明晰で女性たちのあこがれの的だったという。ただ家が貧しく私立校には行けなかったため、必死で勉強ばかりしていたことと、吃音だったため内に籠り易く「強迫性障害」を患わってしまった。そのために望む職業にもつけず結婚もできず、50歳を超えて生活保護に頼るだけのただのデブおじさんになってしまったのだという。

 そんな現状を嘆きながらも、もし過去に戻ることが出来たら、もう一度人生をやり直したいと、考えながら自転車を漕いでいるとき、なんと脇道から急に飛び出してきた自動車に跳ねられて意識を失ってしまう(死んだ?)、という寂しく悲しい現状を嘆いているのである。
 
 まあここまでは良いとして、その後のやり直し人生については、K・グリムウッドの『リプレイ』のように複雑ではなく、学生時代に知り合った二人の女性と上手く付き合うということだけに絞った単調な展開なのだ。だから100ページに満たない薄さなのである。
 それにしても、もう少し複雑な展開やタイムパラドックス、どんでん返しなどを期待していた私には、かなり物足りない内容であった。まあだからと言って決してつまらない話でもなく、読み易くて楽しく読ませてもらったことも否めない。いま一つの展開と工夫があればと、残念さが身に沁みるような作品なのである。

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