僕だけがいない街
★★★
製作:2016年 日本 上映時間:120分 監督:平川雄一朗
原作のマンガを先に読んでからこの映画を観た。序盤から中盤までは、ほぼ原作をなぞったダイジェスト版だった。だが終盤になってストーリー展開が急変してくる。さらにはなぜか結末をバッドエンドにチェンジしてしまったのである。
時間の制約もあるため、実写映画化にあたってストーリーを再編することは良くあるが、結末をこれほど変化させては、別の作品に修正してしまったようで納得できない。よくこの結末を著者が許可したものである。
主人公は漫画家をめざすフリーターの藤沼悟。彼は事件や事故が起こると、時間がループする体質である。それで事故を未然に防いだこともあった。だがある日家に帰ると、母親が何者かに刺されていた。成り行き上、彼は容疑者にされてしまう。
そして逃亡中に意識を失い、18年前にタイムスリップしてしまうのである。タイムスリップと言っても、小学生時代の自分の心の中に、大人の自分の心が移動したのだった。
この過去には、未解決の少年少女殺人事件が何度も発生している。もしかするとこれらの事件を解決すれば、母親が刺される未来も改変できるかもしれない。そう考えた悟少年は、殺害されたクラスメートの雛月加代を救う決心をする。といった展開でタイムトラベルとミステリーを複合させた興味深いストーリーである。
原作のストーリーは良く出来ているのだが、個人的にはあの絵が好きではない。とくにキャラの目がみな同じようで、硬い感じの絵柄にも同調できないのだ。逆に映画のほうは、映像や俳優は良いのだが、ストーリーに共感できないのである。
ということは、この映画を原作に忠実に創っていればかなり好感を持てたと言うことになる。非常に残念でたまらない。
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