クリード
★★★★
製作:2015年 米国 上映時間:133分 監督:ライアン・クーグラー
あのボクシング映画『ロッキー』のスピンオフ作品である。だが今回の主役はロッキーのシルヴェスター・スタローンではなく、かつてライバルであったアポロ・クリードの息子アドニスを演じたマイケル・B・ジョーダンなのだ。
年老いたロッキーは、彼のトレーナー役として登場するのだが、なんとなく元気がない。シルヴェスター・スタローンも70歳、元気がなくて当然だが、なんだか心配になってしまう。
アドニス・ジョンソンは、あのアポロ・クリードの息子なのだが、愛人との間に生まれた子であり、彼が生まれる前にアポロはリング上でこの世を去ってしまった。さらに幼い頃に実母も死亡し、乱暴者で里親や施設を転々としていた。
そんなある日、アポロの本妻メアリー・アンが施設を訪れて彼を引き取ることになる。その後アドニスは裕福な生活を送りながら、ビジネスマンとしても有能さを発揮していたが、同時にメキシコの暗黒ボクシングでも勝ち続けていた。
さらには父アポロと同じプロボクサーを目指し、仕事を辞め家も飛び出して安定した生活を切り捨ててしまうのである。そして、フィラデルフィアへと向かい、そこで余生を送っていたロッキーを訪ね、トレーナーになってほしいと頼み込むのだった。
老いたロッキーに代わって、若いアドニスがロッキー精神を発揮する激しいボクシングシーンは、かつてのロッキー同様に熱くなるし、技術的にはロッキー以上かもしれない。ロッキーという物語的にも、現実のロッキー俳優としても後継者が誕生したと喜んでもいいだろう。
だがなにか物足りないのだ。あのロッキーのテーマソングがぴたりとはまってこない。よっしゃあ!!と気合がはいらない。そしてあのラストの階段を上るシーンもかなり痛々しい。さらばロッキー、さらばスタローン、さらば青春の日々よ。
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