シング・ストリート
★★★★
製作:2015年 アイルランド英国・米国 上映時間:106分 監督:ジョン・カーニー
『ONCE ダブリンの街角で』、『はじまりのうた』に続くジョン・カーニー監督の三部作であり、同監督の半自伝的な青春ドラマでもある。
主人公のコナーは、両親が離婚寸前で、資金難から荒れた中学に無理矢理転向させられる。そこでいじめに遭遇し、暗くけだるい毎日を送っていたが、ある日街角で見かけた派手な美少女に一目惚れ。思わず、バンドをやっているので、PVに出演しないかと彼女に話しかけたことがきっかけとなり、急遽バンドメンバー探しに奔走することになる。
舞台は80年代のダブリンであるが、ここはほとんど何もない町である。だが海の彼方に見えるロンドンに渡れば、何でもあるのだ。特にロック系の音楽に関しては、誰もが憧れる聖地である。しかし少年達には、その海を越えるための旅費さえないというジレンマがあった。
実はコナーが音楽の才能を発揮できたのは、音楽好きの兄のお蔭である。だから兄が歩んだ道をなぞることで、兄が成し得なかった音楽の道に容易く没頭できた。そんな兄を尊敬するコナーであるが、そんな弟を見てある種のジェラシーと苛立ちを隠しきれない兄の葛藤も見逃せない。
この映画のバックには、ビートルズやバック・トゥ・ザ・フューチャーへのオマージュ風味が漂っていてなかなか懐かしい。だが何と言っても、一番の見どころは個性的な少年たちと、乗りの良いロックミュージックの数々ではないだろうか。
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