天国からの奇跡
★★★★
製作:2016年米国 上映時間:109分 監督:パトリシア・リゲン
この物語は奇跡を起こした少女の母親であるクリスティ・ビームが書いた実話小説を原作に映画化されたものである。そしてここで起きた『奇跡』を信じるか信じないか、または人に対する優しさの有無こそが、この作品に対する感動ポイントになるはずである。
テキサスの小さな町で父母と姉妹たちと元気に暮らしていたアナだが、突然嘔吐に襲われ腹が異常にせり出してくるのだった。近隣の病院で検査をしても、原因は不明だったが、やっと腸捻転だったことが判明し、即刻手術を受けることになった。
手術は成功したものの、腸捻転とは別に「重度の消化器疾患」に罹っていることが発見される。それは原因不明の難病であり、地方の病院では手に負えない。それでボストンにある病院の小児科医であるナルコ医師を紹介される。だが著名で多忙なナルコの診察予約を取るには半年以上もかかるという。半年も待っていられない母親のクリスティは、アナを連れていきなり飛行機でボストンへに行き、強引にアポなし診察を決行するのだが…。
いろいろあったが、なんとかナルコの診察を受けることが出来ることになった。しかしアナの難病は、ナルコをしてもなかなか良い治療方法が見つけられず、クリスティはテキサスとボストンを往復する生活を送らざるを得ず、家族の絆が薄らいでしまう。また旅費や治療費がかさみ、生活にも支障をきたし始め、四面楚歌の状況になってしまう。
それで仕方なく一度退院し、テキサスの自宅で療養をすることになる。そんなある日、アナは姉に誘われて、家の近くにある樹齢100年の大木に登るのだが、なんとそこで事故に遭遇し奇跡を呼び起こすことになるのだった。
それにしても難病とその介護がテーマということで、終始重苦しい雰囲気が充満しやりきれない。たしかに良い映画なのだが、のしかかるような重苦しさには耐えられないと感じ始めていた。ところがその『奇跡』が起こった瞬間、観客の身体全体に熱いものがたちこめてくるのである。そして不思議なことに今まで充満していた重苦しさがサッと消失し、感動の熱い涙でぐしゃぐしゃになってしまったのだ。
まさにこれも奇跡ではないか!。上映館が少ないのは非常に残念だが、この奇跡の正体は、是非自分の目で確認してもらいたいものである。
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